シトロエン C5
MCを受けたC5は極上の乗り味と軽快な身のこなしが魅力
レポート=島崎 七生人 写真=ZIPNIX(2005年1月5日)
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目下、シトロエンの中〜上級クラスを受け持つモデルC5が、マイナーチェンジを受け、日本市場にも早速お目見えした。
最大のポイントは外観デザインの変更。これまでは、まるでふやけたババロアのよう(!)だったフロントマスクが一新され、“ブーメラン型”と呼ばれるヘッドランプと、ダブルシェブロン(シトロエンのエンブレム)を巧みにグリルに溶け込ませた、実にシャープな印象に変わった。と同時に、キャビン部分などを変更せずに実施した“フェイスリフト”としては、全体のバランスもよく、成功例といってもいい。同様にセダンはリヤエンドも新しく、ヘッドランプに呼応させた形状のリヤコンビランプを採用。よくよく観察すればリヤウインドも下端付近のフォルムが微妙に変化し、熱線2本分(旧型14本、新型16本)、ウインド面積も拡大された。全長はセダンが12cm、リヤに変更のないブレークが6cmそれぞれ長くなり、セダンはトランク容量が15リットル拡大し、471リットルになっている(ブレークは563リットル)。
インテリアは、メーター部分のデザイン変更、アプリコット色の夜間照明の採用ほか、v6モデルへのダークグレーの本革シートの採用など、比較的小規模の変更に留まっている。
メカニズム関係では、2000ccエンジンに可変バルブタイミング機構が付き、スペック上、最高出力で6HP、最大トルクで10N・mそれぞれ向上。またV6エンジンでは、アイシン製6速ATが組み合わせられた。またV6モデルでは、コーナリング時に操舵角に応じて照射角度を展開させるバイキセノン・ディレクショナルヘッドライトの新採用などがポイント。
実車で感心させられるのは(これは従来からそうだが)、とにかく室内が広く快適なこと。とくに後席は床がスッキリとした形状だし、ドアまでの距離があり座った状態で肩口の余裕が大きいのがいい。身体を自然に受け止めてくれるシートの座り心地も極上だ。
走りは、ハイドラクティブIIIと呼ばれるガスとオイルを使うサスペンションにより、コイルバネを用いた通常のクルマとはひと味違うフラット感が印象的。突っ張ったような不自然さ、低速時のショックもほとんど気にならなくなった。そして走りは、3000ccはロングドライブ向き。他方で2000ccも実に軽快に走ってくれるようになり、ボンネットがアルミ化されたことなどの影響か、山道でも、極上の乗り味が保たれたまま、軽快な身のこなしも披露してくれる点が気に入った。
フロントマスクが一新され“ブーメラン型”と呼ばれるヘッドランプと、ダブルシェブロン(シトロエンのエンブレム)を巧みにグリルに溶け込ませた、実にシャープな印象にデザイン変更された。
XFU:排気量3000cc・最高出力152kW/6000rpm(210ps/6000rpm)V型6気筒DOHCエンジン
16インチ(6.5J)アルミホイールに215/55 R16タイヤを装着

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