BMW 330ci カブリオレ
一見するとクーペから簡単に屋根を取り去ったように見えるが、ゆったりとしたキャビン開口部を持つボディはとにかくエレガント。こんな優雅な雰囲気を持つクルマで、しかもオープンで走ると乗員の注目度はかなり高いから、乗りこなすにはそれなりのファッションセンスも要求されそうだ。 2人分の後席を備えているが、この種のクルマは基本的には2人で乗るパーソナルカーとして考えたい。リヤシートは後方に幌の収納スペースを確保するため背もたれが立っているし、左右方向の余裕もそれほど大きくないので通常のクーペよりも空間的にはタイトなのだ。東京から行楽地まで定員乗車というのはちょっと辛そう。それに見た目だってエレガントじゃない。 ソフトトップの動作は完全な全自動。インパネ中央にあるスイッチを押すとフロントガラス上のロックが自動で解除され、全体が折り畳まれながらシート後方のハードカバー下に鮮やかに収納される。指一本の操作で簡単にオープンにもクーペにもなり、あとでどこかにカバーを装着したりする手間も無いのはエレガントな外観に相応しい造りだ。もちろん幌の耐候性も高く、かなり飛ばしてもバタつくような事はまったく無かった。クルマの保管を考えると屋根付き駐車場は必要だが、通常の使い勝手はハードトップのクーペと較べても大きな遜色は無いと思う。 トランクルームは幌の収納スペースに圧迫されているが、それでも2人分の旅行カバン程度は問題なく収納出来そう。しかも幌を出している時にはトランク内を広く使えるよう内部が可動式になっているなど細部まで造りは非常に丁寧だ。 また、この種のフルオープンモデルは事故で転倒したときの乗員へのダメージが懸念されるが、この点もBMWはフロントピラーの強度を飛躍的に向上させたほか、緊急時に後席ヘッドレストが割れて飛び出すロール・オーバー・バーを装備するなどして万全の対策を施している。
後部座席へ乗り降りの際には、電動フロントシートのボタンを押せばシートが前方にスライドするウォークイン機構を採用。
スイッチ類は、きれいに整列した印象を受ける配置で、使いやすいレイアウトになっている。高級素材を使ったインテリアデザインは落ち着いた雰囲気。
トランク上部に設けられたボックスがソフトトップの収納スペースとなる。ソフトトップ使用時にはボックスを畳んでスペースを広く使える。
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