トヨタ カローラ
広い室内、ソフトだがしっかりした走りで仕上がり良好
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2000年9月8日)
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発売から一週間で何と1万5000台を売るという、驚異的な快進撃を始めている新型カローラ。新型はこれまできっちり4年毎にモデルチェンジを重ねてきた歴代モデルと違って5年のインターバルがあったから、営業車などの買い替え需要が貯まっていたとも考えられるのだが、それにしてもこの売れ行きにカローラの名前の重さを感じずには居られない。 今回の新型がモデルチェンジまでに5年の歳月を必要としたのは、その変貌ぶりがこれまでになく大掛りだったからだ。スタイルを見れば一目瞭然だが、新型カローラは 室内スペースを広く取るため、これまでよりノーズを短く、全高を一気に85mmも高くしたキャブフォワード&トールキャビンパッケージを採用している。 トヨタはこういうスタイルをすでにビスタやプリウスなどでも採用済みだから、手法としてはまったく新しくは無いんだけれど、それをカローラでやったという事に実は大きな意味があるのだ。カローラは本当の意味の大衆車で、クルマにさして興味の無い人、非常に保守的な嗜好を持った人も多く乗る。だから常に時代の真ん中を行くよ うな、無難なスタイルと性能が好まれる。 ところがテレビで“北野武”も言っているように、今度のカローラは変わった。ユーザーの嗜好に迎合した従来型のパッケージデザインを踏襲するのをやめ、作り手側が 「良い」と思う理想のスタイルを提案する能動的な商品に生まれ変わった。もちろんトヨタの事だから「もうそろそろ受け入れられるはず」という読みはあったのだろう。そしてそれは、冒頭の一週間で1万5000台という数字で証明されつつある。多分今後は、このキャブフォワード&トールキャビンパッケージが、セダンの標準的なカタチになって行くに違いない。 レビン/トレノなどのクーペは廃止となり、セダンとワゴンの2つのボディに集約された今度のカローラ。セダンの車種展開は、ラグゼールという豪華仕様グレードが136psの1800ccエンジン専用。標準グレードは、上級装備のGに110psの1500cc と79psの2200ccディーゼルが用意され、標準仕様のXにはこの2種のエンジンに加えて88psの1300ccエンジンも加わるという、全4エンジン体制だ。 駆動はFFが中心だが各車に4WDも用意。ちなみに4WD用のエンジンは若干のパワーダウンが行われている。価格は112.3万円から206.8万円までと非常に幅が広い。
ヴィッツの影響も感じさせるヘッドライトの大きいフロントマスク。エンブレムはNCV(ニュー・センチュリー・バリュー)の文字をモチーフとしている。
ノーズが短くキャビンボリュームが格段に増えたのが判るサイドプロフィール。
ボディ側面を直立させているのも、居住性を向上させるための重要なポイント。


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