トヨタ マークII
走りとパッケージを真面目に煮詰めてセダンの復権を狙う
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2000年10月26日)
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冠婚葬祭何に乗りつけても一応様になるだけの押し出しや豪華さを備えているということから、極めて無難なファミリーセダンとして80〜90年代にかけて高い人気を誇ったマークII。一時期は兄弟車のチェイサーやクレスタまで入れたマークIIファミリーの登録台数が下のクラスのカローラを抜いたというのだから、その人気の凄さがわかろうというもの。まさに一億総中流時代を象徴するクルマだったのだ。 最近はセダン人気全体の落ち込みで昔ほどの勢いは無くなっているが、それでも依然としてマークIIはこのクラスで圧倒的とも言えるシェアを誇っている。今回登場した9代目モデルは、ファミリーカー人気がミニバン中心に移行した事から、走る楽しさ、持つ悦びを際立たせた大人のパーソナルカーを再提案するのが狙い。ここのところのトヨタはセダンのパッケージ改革に熱心で、斬新なスタイルをしたクルマを多数登場させているが、マークIIは極めてオーソドックスなノッチバック(トランク付きの意味)ボディを踏襲しながら、各部を磨き込んでセダンの復権を目論んでいる。 ボディサイズは先代とさほど変わらない。新型は近年のトレンドにのっとって車高を60mmほどアップしたのが最大のポイント。つまり若干背高ボディとなったわけだ。一方全長は25mm短い4735mm。しかしながらホイールベースは逆に50mm長い2780mmだ。これはタイヤより外側のオーバーハングと言われる部分を短くすることで運動性能の向上を狙ったため。なお1760mmの全幅は先代+5mmでほとんど変化が無い。 搭載エンジンはすべて直列6気筒で2000cc、2500cc、2500ccターボの3種類。ノンターボの2500ccは新たにガソリン直接噴射のD−4化が図られている。一部4WD車に標準タイプもあるのだが、主力はこのD−4エンジンと考えていいだろう。駆動はFRの2WDが基本だが、2000ccと2500ccには4WDの設定もある。ミッションはターボの一部に5速MTも用意されるが、大半のグレードはATのみのラインアップ。エンジンやグレードによって4速と5速を使い分けるが、操作はいずれもジグザグの溝にレバーを走らせるゲート式だ。ちなみにグレードは全8種類で、価格は235万円から336万円の間にある。
フロントは上品でシャープなデザイン。重厚でしっかりとしたシルエットはスポーティな印象だ。
ショルダー部に入った、前から後ろに抜けるクッキリと浮かび上がった一本のキャラクターラインはシンプルでありながら洗練されたデザインだ。
リヤフェンダーからバンパーへと下りた滑らかでボリューム感のあるデザインを採用。


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