パリサロンのレポートでもお知らせした日産初の小型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)がエクストレイル。何でもいくつかあった企画案の中からあのゴーン氏自らがエクストレイルの案を選び出し強力に開発を推し進めたそうだ。つまりゴーン体制下企画モノ商品の第一弾でもあるらしい。
軽量で丈夫なモノコックボディに扱いやすい2000ccのガソリンエンジンを搭載する4WDというわけで、成り立ちはRAV4やトリビュートなどのライトクロカンとまったく同じなのだが、エクストレイルは独自のFF用オールモード4WDシステムを新開発した事でオフロード性能にも強い自信を持っているため、敢えてライトクロカンとは言わず小型SUVと称して独自性を打ちだしている。
パリサロンで初お披露目された事からもわかるように、エクストレイルはアメリカを除く各国で売られる世界戦略車の一台でもあるのだが、日本では若者向けのクルマという打ちだし方に絞っている。仲間とスノボなどのアウトドアスポーツに繰り出すのに絶好な「4人でガンガン使える200万円の使える四駆」がコンセプトだそうだ。
綿密なマーケットリサーチの結果、今どきの若い人は四駆に憧れを持っているものの、値段が高くて取り回しや燃費が悪いといった点に不満を持っているらしい。ならばと、そうしたネガティブポイントをすべて潰そうと作られたのがエクストレイルというわけだ。
搭載エンジンは新開発の2000cc4気筒、QR20DE。バランサーシャフトを採用して低振動化を図ったほか、連続可変バルブタイミングコントロール機構で扱いやすいトルク特性に仕上げている意欲作で、今後日産の4気筒のメインエンジンになっていくと予想される。
ちなみに出力は150ps。駆動は4WD、ミッションは4速ATが主体だが、一部車種には2WD(FF)や5速マニュアルも用意されている。価格はベース仕様(といっても装備はそこそこ充実)のSが公約通り200万円ジャスト(AT/MT共に)、上級仕様のXでも220万円となっている。ちなみに2WDはもっとお安く185万円からだ。
さらに来年2月の発売だが、エクストレイルには280psのターボエンジンを搭載するGT(282.5万円)も用意されている。これだけパワフルなエンジンを積んだクロカン4駆というのも珍しく、いかにも日産らしい企画と言えるが、このモデルの試乗は今回はまだ出来ていない。
おそらくエクストレイルの基本形は扱いやすく手頃な今回の150psエンジンにあると思うが、280psバージョンの試乗報告もいずれは行ってみたい。