スズキ エリオ
この種の背高ワゴンはもはや珍しくはないが、エリオは後発モデルだけに細部の使いやすさがよく考えられている。まずシート高の設定が適切で乗り降りがしやすいのがいい。後席のステップ高設定なども適切だし、シル部分の段差も少なく足のさばきが楽だ。 室内は2列シートの5人掛け。フロアシフトを採用しているためセンターウォークスルーは出来ない。しかしシートとフロアの高さ関係もちょうど良く、アップライト(直立気味)の着座姿勢ながら膝や腰の角度に無理がない。足元スペースも広々しているし、ドアトリムのアームレストも膝を乗せやすい絶妙な高さに設定してあるなど、良く考えられた室内で居住性は合格、リラックスできるキャビンである。 運転席に座ると、眼前にはユニークなデザインのインパネがある。センターコンソールを中心に左右にクサビ形のスリットが伸び、右側はそこがメーターパネルになっているのだ。こうした左右対称のインパネデザインはハンドル位置を変えて生産するときに楽。この辺からもエリオが世界市場を狙って作られている事がわかる。 インパネはカチカチのハードフェシアだが、表面のシボ模様を独特のパターンにして変化を出しているし、べージュや明るいグレーを基調色に採用していて雰囲気は悪くない。ただ、デジタル式のタコ&スピードメーターを納めたパネルはあまり大きくなく視認性が今イチだし、高い位置にマウントされたオーディオもあまりに素っ気ないデザインで質感を落としているなど、チグハグな部分も散見される。 リヤシートは左右6:4の分割可倒式。座面を引き起こしてから、ヘッドレストを引き抜いたシートバックを前倒しするというパターンだ。倒したシートやヘッドレストの固定なども良く考えられており使い勝手は良さそう。 ラゲッジルームもそこそこの広さがあるし、床下収納の容積も大きく、深さのあるバケツまで備えつけられている(2WDのみ)。難点は床下収納を大きく取ったため、ラゲッジ床面からパーセルシェルフまでの高さがあまり取れていない事。フロアがもう少し低いと良かった。ただしそうするとリヤシートを倒した時にフラットな床面が実現しにくくなるだろう。
フルフラットのラゲッジスペースのフロアー下には、大型のサブトランクが用意されている。
スズキ得意の収納バケツも装備され洗車用具などもシッカリ収納できる。
インパネはコンパクトにまとめられ、計器類の表示もやや小さめながら、斬新で無駄のないデザインだ。ドア側の肘掛けも適度な高さにあり、乗り心地の良さに一役買っている。


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