クライスラー ボイジャー
おおらかなサイズと走りが楽しめるアメリカン・ミニバン
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2001年5月29日)
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日本でも大人気で、今や乗用車の代表的形態になったミニバン。そのルーツとも言うべきクルマがクライスラーのボイジャーだ。1983年に登場した初代ボイジャーは、アメリカ国内では手頃なサイズのボディや、FF方式の採用により低い床と広い室内を実現していた事から大好評を博し、アメリカのみならず世界各国で900万台以上を売ったという正真正銘のベストセラー。この成功が無かったら、おそらく国内のオデッセイなども誕生しなかったと思われるほど強い影響力を持ったクルマだ。 日本には1997年から3世代目のモデルが導入され、約7000台を売ったという。日本のミニバン人気の過熱ぶりから考えるとその数は多いとは言えないが、これはボイジャーのサイズによるところが大きい。全長4750mm×全幅1950mm×全高1750mm(先代標準ボディ)は、アメリカでは手頃でも日本では相当な巨体。ただし、それだけにさすがにキャビンは広く、その辺がアメリカンな持ち味を好むユーザーに魅力となっているのは確かだ。 今回紹介するのは、そのボイジャーの4世代目モデル。昨年のデトロイトショーでお披露目された新型がようやく日本デビューとなったわけだ。新型はパッケージそのものは先代と大きく変わっていない。ボディは全長4830mm×全幅1995mm×全高1775mmと相変わらずのアメリカンサイズだ。もっとも、日本のミニバンもかなり立派になっており、ホンダはラグレイトなどの大型モデルを売っている(ちなみにこれはアメリカでオデッセイとして売られるボイジャーのライバル車)から、以前よりは馴染みやすいかも知れない。新型は内外装の一新やエンジンのパワーアップ、電動オートドアの採用など各部に大幅なバージョンアップを受けているのが魅力である。 ボディは全長4830mmの標準ボディと、全長5120mmのグランドボイジャーの2種類。これは先代のラインアップと同じだ。2−2−3のシートレイアウト、3300ccのV6OHVエンジン、右側コラム式の4速ATなども全車共通で変化なし。駆動は先代には4WDもあったが、新型は今のところFF専用になっている。 グレードは、ファブリックシートのショートのベースモデルLXが356万円、同じくショートボディながら、本革シートや左右スライドドアに電動機能の付くLXプレミアムが390万円、そしてロングボディに本革シート、左右パワースライド、リヤゲートの電動開閉などを備える最上級のグランドボイジャーリミテッドが422万円となっている。
フロントグリルはダッジタイプからクライスラータイプに変更し、格子模様のグリル中央にはクライスラーウィングバッジが配置される。
ルーフとベルトラインは後方が上がり、Dピラーとリフトゲートウィンドゥは前方に傾斜してシャープな印象のサイドビュー。
高めに配置された広角のテールランプ。ミニバン業界初のピンチセンサー付きパワーリフトゲートを採用。

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