クライスラー ボイジャー
さて走りだ。全長5m級、全幅2m級という大型ボディにも関わらず、走りは意外に俊敏だった。アメリカ製のV6OHVというとトルク重視の大人しい性格を想像させるが、確かにフラットなトルク特性ではあるものの6000回転まで淀みなくスムーズに回るし、アクセルレスポンスもかなり鋭い。しかも回転フィールも滑らかだ。そんなわけでかなり俊敏に走れる。特に標準ボディはそうした軽快感が強かった。 ロングボディも極端に動力性能が落ちるわけではないが、キビキビとした印象は若干弱まる。それと、ロング/ショートボディとも、登坂路に行くと2500回転あたりの低速トルクにやや物足りなさを感じる事はあった。そんな時はギアを落として4000回転以上をキープすれば軽快さが維持される。その領域でエンジンがうるさくないのも美点と言えるだろう。 乗り心地もおおむね良好。昔のアメリカ車のようなひたすら柔らかいものではなく、ソフトながらダンピングの効いたしなやかさがある。ただし、ボディ剛性のせいかギャップに乗ったときブルンとした余韻は残る。この辺をアメリカ車らしいおおらかさと取れるかどうかで、ボイジャーの評価は大きく変わって来ると思う。個人的にはこうした緩い乗り味は嫌いじゃない。 操縦性も比較的おっとり。ボディの質量が大きいし、背もけっして低くはないので、フットワークまでキビキビというわけには行かないのだ。ゆったりと重厚感のある乗り心地を堪能するのが向いているクルマと言える。唯一気になったのは、リーフリジッドのリヤサスペンションのやや接地性が甘くコーナリングでの安定感や乗り心地はもうひとつという感じだった事だ。
排気量3300cc・最高出力128kW/5100rpm(174ps/5100rpm)のV型6気筒OHV12バルブエンジン。
ゆったりと重厚感のある乗り心地を堪能するのが向いている。
クライスラー ボイジャーの 詳細
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