プジョー 206CC
屋根の無いオープンモデルにしては、ボディはけっこうしっかりしている。フロントウインドーを囲むピラー部分には若干ユサユサとしたシェイクが出ているものの、フロアはビシッと締まっていてブルブルとした不快な振動が出ていないのがいい。メタルルーフの場合、屋根を閉めるとそれがストレスメンバーになって剛性が上がる。206CCも例外ではなく、クローズの時の時はほとんどリジッドなクーペ感覚のしっかりした乗り味になっていた。 乗り心地はサスペンションが締め上げられているようで、かなり硬め。ギャップに乗るとドスンという突き上げがかなり大きい。これはコンチネンタルの195/55R15というタイヤの影響も大きいと思う。もう少しコンフォート傾向のタイヤを履けば多少マイルドになるのではないだろうか。ただし、この締まったサスペンションのおかげでコーナリングはなかなかキレ味がいい。オープンだとやや捩れが出るのかコーナリング後半でやや巻き込むような挙動が出るが、クーペ状態だとキビキビ動き、かつオンザレール感覚の走りを見せる。 オープン走行時の風の巻き込みは常識的なレベル。一般道を走る限り、リヤ側から巻き込んで来るような不快な風はほとんど無い。左右ウインドーを開け放つと多少サイドから風が回り込んで来るが、これも心地よいレベル。寒い時もサイドウインドーを立ててヒーターを効かせれば快適に走れそうだ。もちろんクーペ状態での機密性は十分で固定ルーフのクルマと何ら変わらない快適な走りが楽しめる。 エンジンパワーも十分だ。標準ボディより110kgほど重くなっているというので心配したが、この1600ccは低回転からトルクフルでキビキビ走れる。ただし、プジョーに限らずフランス車のATはどれも制御が日本の道路に合っていない。学習制御機能が付いているが、これが逆にネックで、キックダウンさせたいときに下のギアに落ちなかったり。逆にのんびり走りたいのになかなかシフトアップせず低いギアを維持したりと、スムーズさに欠ける。可能ならマニュアルシフト機能を付けて、Dレンジでは余計なシフトスケジュール制御は入れないでくれた方が使いやすい。
TU5JP4:排気量1600cc・最高出力80kW/5800rpm(108ps/5600rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
乗り心地はサスペンションが締め上げられているようで、かなり硬め。
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