トヨタ エスティマ ハイブリッド
エコだけでなく走行安定性も高めた21世紀のミニバン
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2001年6月29日)
※コンテンツ内の写真画像をそれぞれクリックすると、拡大写真がご覧いただけます
スタイリッシュで居住性の高さにも定評のあるトヨタのベストセラーミニバンがエスティマ。本来は2400ccの直列4気筒か3000ccのV型6気筒ガソリンエンジンでフロントを駆動(フルタイム4WDもあるが)するクルマだが、今回登場したエスティマハイブリッドは、前/後輪の駆動を受け持つ2つの電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせて走るのが大きな特徴だ。 トヨタは97年に世界で初めてハイブリッド乗用車のプリウスを世に出し大きな話題となった。今回のエスティマはトヨタにとって2代目のハイブリッドカーというわけだが、そのシステムはプリウスとは異なる。モーターとエンジンを組み合わせ、双方を最も効率のいい状態で使うことによりエネルギー効率を高めるといった基本的な考え方は同じなものの、そのやり方が若干違うのだ。 エスティマに積まれたTHSーCは、トヨタ・ハイブリッド・システムーCVTの略。2400ccの直4ガソリンエンジンとモーターを動力切換機構で結び、ここで得たパワーをCVT(無段変速機)を介して前輪に伝達する。また、後輪にも専用の駆動モーターを装備しており、加速時や滑りやすい路面を走るときは後輪も駆動する電気式の4WDとしている。 このシステム構成により、発進加速などガソリンエンジンだけでは効率の悪い場面では、低い回転から強いトルクが得られる前後の電気モーターの力を借りて駆動したり、制動時のエネルギーを熱として大気に放出するのではなく、前後のモーターを発電機として使う回生ブレーキで電気に換えてバッテリーに蓄えるといった事をやってのけるのだ。この結果10・15モード燃費は4WDでありながら18km/Lと極めて良好。ミニバンは便利だけど燃費が気になって…という人に、このエスティマハイブリッドは絶好の存在となるに違いない。また排出ガスもクリーンで、車重1.5トンを越すミニバンとしては初めて平成12年基準排出ガス75%低減レベルの超ー低排出ガス車となっている。 エスティマハイブリッドは基本的に単一グレードだが、セカンドシートがセパレートの7人乗りと、ベンチ式の8人乗りの2タイプのシートが選べるほか、アルミホイールやディスチャージ式ヘッドランプ、木目調パネルが装備されるGセレクションという豪華パッケージが設定される。価格は8人乗りのベース仕様(それでも基本装備は十分)が335万円から7人乗りGセレクションの363万円までだ。
フロントバンパーや大小のライトでアクセントをつけたコンビネーションランプを専用デザインとすることで特徴を出している。空力性能の向上も図ったリップスポイラーを採用している。
燃費向上のために空気抵抗も充分に考慮されている。
リアのコンビネーションランプはハイブリッドの専用デザイン。

|