オペル アストラ クーペ
新開発の2200ccエンジンはフラットトルクで扱いやすさを重視した性格だ。2000回転付近の極低速域でも力強いのは+200ccの余裕だが、全体の力感はさほど強烈ではない。6500回転のレブリミットに向かって自然に伸びていくという感じの走りである。エンジンノイズはキチンと減衰が効いており、心地良い排気音のみが耳に届く設定。適度に刺激的でこの点は良かった。 ミッションはごく普通の4速AT。オペルらしくシフトスケジュールが機敏になるSモードを備えるが、マニュアルシフトで任意のギアを選んでも速度との関係で必ずしも好みのギヤポジションが得られるわけではないし、Dレンジ任せの時はキックダウンのショックも大きく、反応もやや唐突。やはりスポーティーなクーペともなればティップシフト機能くらいは欲しいところだ。 サスペンションもクーペの性格に合わせたシャープな方向のチューニングが成されているというが、乗った感じはマイルドで安定指向という感じ。ズシッと重い感触の、いかにもドイツ車らしいタッチのステアリングを切り込んでいくと、安定した弱アンダーステアを示しながらラインをトレースしていくという堅実な走り味だ。 こうした特性は悪くないのだが、全体にもう少しスポーティーで洗練された味付けであってもいいと思う。例えば乗り心地は、マイルドではあるのだが、ギャップを通過したときにブルンとした余韻の残る物。また路面からの透過音なども大きく、この辺に実用車たるアストラの片鱗が垣間見えてしまう。もう少しシャープでソリッドな味付けになるか、さもなければスムーズで静かなコンフォート方向に振ってくれれば、よりクーペらしい性格が際立つと思うのだがどうだろう。
Z22型:排気量2200cc・最高出力108kW/5800rpm(147ps/5800rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
サスペンションもクーペの性格に合わせたシャープな方向のチューニングが成されているというが、乗った感じはマイルドで安定指向という感じ。
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