ホンダ フィット
ホンダの新型ミニは安くて広くて走りも軽快
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2001年7月9日)
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シャシからエンジンまで、すべてを一新して登場したホンダ渾身の新型ベーシックカーがフィット。同社にはこれまでロゴというコンパクトカーがあり、フィットはこの後継車となるのだが、内容の完全リニューアルに伴って車名も新しくしたというわけだ。 21世紀を単独で乗り切ろうとするホンダにとって、世界市場はこれまでにも増して重要になる。特に国内外で数が売れるコンパクトカーはメーカーの実力を示す上でもけっして手の抜けないカテゴリー。同じ立場のトヨタがすでにヴィッツを広く世に問うているわけだから、ホンダとしてもここでその存在をきっちりと知らしめておく必要があるのは間違いない。 こうした背景から開発されたフィットには、様々な斬新な内容が盛り込まれている。まず、走行に必要なメカを徹底的にコンパクト化し、居住スペースを大きく取ったパッケージが注目だ。ホンダは昔から「人間のための空間は最大限に、メカスペースは最小限に」というM・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)を打ち出しているが、フィットにはこの思想がさらに進化されて盛り込まれている。 その核となるのが“グローバル・スモール・プラットフォーム”だ。プラットフォームはクルマを形作る基本骨格だが、これを衝突安全性などに配慮しながら徹底的なショートノーズ化/低床化が図れるように工夫している。また、通常リアシートあたりに設置される燃料タンクをフロントシート下のセンター配置としたのも画期的。さらに、リヤサスにもコンパクトなH型トーションビームを採用するなどして、ともかく室内を広く使いやすくできるように作ってある。 ボディサイズは全長3830mm×全幅1675mm×全高1525mm。これはヴィッツより少し大きいものの、タワーパーキングなどの入庫にも困らない実用的な大きさだ。搭載されるエンジンは1300cc一機種のみ。一気筒につき2本のプラグを持ち、この点火タイミングを適宜最適制御することで動力性能と経済性を向上させるi−DSIエンジンを新開発している。 ミッションも新たに開発されたCVT、ホンダマルチマチックS。この組みあわせで23km/Lという低燃費を実現しているのもニュースと言えるだろう。グレードはW・A・Yの3タイプでそれぞれにFFと4WDが用意される。106.5万円から144万円までと、かなり手頃な価格設定も魅力。そのせいか、発売から2週間ですでに2万3000台の受注という記録的なヒット作となっている。
個性的で、どこか愛らしいフロントフェイス。
ZENSHIN(全身、前進、全新)キャビンフォルムをコンセプトにしたワンモーションフォルム。タワーパーキングなどの入庫にも困らない実用的な大きさ。
厚みのあるリアビュー。リアコンビネーションランプもどこか個性的だ。

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