シート高600mmに設定された前席はとても乗降性がいい。ドアを開けて腰を横方向に移動させただけでシートにスッと納まる。後席はこれよりちょっと高いが、やはり乗り降りはしやすい。しかも前席との間隔が広く取られており足元空間に大きな余裕があるし、座面も広くフラットでとても広々としている。
コクピットに納まると、これまでの三菱車のイメージとはちょっと雰囲気の異なるインテリアに驚かされる。インパネは横方向に伸びるパネルとインパネシフトにつながるセンターコンソールから構成されるT型がベースだが、横方向のパネルに様々な素材が選べる他、シフトやアナログ時計、エアコンの吹き出し口にアルミを使うなどして質感を高めている。デザインも昔のスポーツカーの雰囲気を現代的にアレンジした感じでなかなかお洒落だ。
インテリアのコーディネートは都合4種類ある。べーシックなEシリーズはメタリック調のパネル専用。VとV−Sシリーズには黒く塗装された木目調パネル(ジェントル内装)と、テラコッタ(レンガ色)の幾何学シボパネル(カジュアル内装)が設定され、ボディカラーなどに関係なく自由にチョイスできるようになっている。さらにオプションでライトブラウンの木目調パネルに本革シート(一部エクセーヌとのコンビ)のラグジュアリー内装も選べるといった具合。中でもテラコッタをシートやドアトリムにも用いたカジュアル内装はなかなかのセンスで、室内を明るく、しかも落ち着ける空間としている。
左右フロントシートの間には大型のフロアコンソールが設定されている。前側を前方に引き起すと2名分のカップホルダーになる他、スライド式のリッドを開けるとかなりの容積を持ったボックスになっている。左右シート座面とこのコンソールが面一になっている事で、ベンチシートのクルマのような広々感を出しているのもミソ。このボックスがあるためリヤシートとのセンターウオークスルーは不可能となっているが、インパネシフトのため前席左右の移動が可能なサイドウオークスルーはOKで、これも何かと重宝する部分ではある。
リヤのラゲッジルームも十分な広さ。コンパクトなハッチバック車以上のスペースがある。ゲート開口は左右にテールランプがあるためやや狭く、敷居も高くなっているが、フロア自体は低く荷物の積み下ろしもやりやすい。なお、このフロア下には結構容積の大きな床下収納スペースも設定されている。
もちろんリヤシートを畳んでラゲッジルームの拡張を行なう事も可能。背もたれを前倒しするだけのシングルホールド式で操作は簡単だし、出来上がった床面も広くピシッとフラットだ。