トヨタ カムリ
外観はスポーティーさが増したカムリだが、このクルマの性格はあくまでも生活にフィットした実用セダン。したがって走りの味付けもコンフォート性能に拘った物となっている。乗り心地の軽さとスムーズさは大柄なサイズを忘れさせるほど。特に走行状態に応じてダンピングをキメ細かく切り替えるH∞TEMSを装備したクルマは身のこなしが滑らかで心地良い。 ツーリングと2.4Gでは履いているタイヤが違うが、スポーティーなツーリングでも215/60−16とさほど扁平率の高いものを使わないのは、このクルマが乗り心地を優先している何よりの証拠と言える。前記したH∞TEMSとこの215タイヤのコンビネーションはなかなかで、ゆったりとした乗り心地ながら、かなりのハイペースでもしなやかなに向きを変える懐の深い走りを実現している。 標準サスと205/65−15の2.4Gにも試乗したが、こちらはTEMS付きに較べるとややザラついた味わいに感じた。乗り心地だけでなくステアリングの感触なども微妙に異なるのだ。もちろんソフトで安楽なのだが、質は明らかにTEMS付きに軍配が上がる。TEMSはFFなら2.4Gにも装着可能なのでぜひ欲しい装備だ。 動力性能は、大柄なボディに2400ccの4気筒エンジンではやや物足りないのでは? と心配する向きもあるかも知れないが、2000回転付近の極低速域から十分なトルクを発生させるため動力性能に不足はまったく感じない。高回転域もパンチは無いがスムーズに回り伸びの良い走りを堪能出来る。また、音が静かなのも上級サルーンとしては重要な要素だろう。これだけの実力を備えているからこそ、新型カムリは4気筒エンジン一本に絞り込めたのである。
ゆったりとした乗り心地ながら、かなりのハイペースでもしなやかなに向きを変える懐の深い走りを実現している。
2AZ-FE:排気量2400cc・最高出力117kW/5600rpm(159ps/5600rpm)直列4気筒DOHC16バルブ BEAMS VVTiエンジン。
トヨタ カムリの 詳細
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