フォルクスワーゲン パサート
新型パサートはV5の2300ccとV6の2800ccエンジンが用意されるわけだが、動力性にはそれほど大きな開きは無かった。これはV5の低速トルクが成せる技。3000回転あたりで明確に盛り上がる性格なので、かなりキビキビと走れてしまうのだ。ただし、この5気筒エンジンは独特のビートを持っていて、これが多少目立つ。アクセルを踏み込むとコロコロっとした音質の爆発音がわり良く聞こえるし、アイドリング時のブルブルとした振動も注意すると伝わって来る。もちろんそのボリュームは高級車らしく控えめだが、これがV6エンジンとの最大の違いだろう。 一方のV6はスムーズで静か。フラットトルクなのでV5のような軽快さはむしろ薄いのだが、アクセルの踏み込みに応じて静かに、しかし力強く加速していく様がなかなか気持ちいい。唯一音を感じるのはアイドリング。排圧の高そうなボボボというこもり音がある。もっともこれは、いかにもドイツ車らしい味と感じる向きも多いだろうが。 ちなみにミッションはどちらもティップシフトの5速ATが組みあわされる。シフトスケジュールが的確でDレンジホールドで走っても不満はまったく無いし、反応の比較的良いティップシフトを活用すればスポーティーな走りも堪能出来る。ただ、レバーの形状がT型のままなのはちょっと野暮ったい。せっかくのティップシフトなのだから、もう少しスポーティーな演出があっても良いと思う。 フットワークもなかなか軽快だ。乗り心地は極めて滑らかだし、軽いステアリングを切り込むと大柄なボディのわりにノーズがキビキビと動く。もちろん高級サルーンゆえスポーツカーのような過激な味付けではないが、快適性と運動性能を巧くバランスさせたクルマと評して良いだろう。
AZX:排気量2324cc・最高出力125kW/6200rpm(170ps/6200rpm)のV型5気筒SOHCエンジン。
AMX:排気量2771cc・最高出力142kW/6000rpm(193ps/6000rpm)のV型6気筒DOHCエンジン。
乗り心地は極めて滑らかだし、軽いステアリングを切り込むと大柄なボディのわりにノーズがキビキビと動く。
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