BMW 735i/745i
スタイルも操作性もすべてが新鮮
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2002年4月3日)
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BMWの最上級レンジ、いわゆるフラッグシップとなる4ドアサルーンが7シリーズだ。欧州車の常でBMWもひとつのモデルライフが比較的長く、先代のE38型7シリーズは94年に登場し8年間の現役生活をまっとうした。そしてその後を継ぐのが、ここに紹介する新型、4世代目にあたるE65というわけだ。 新型7シリーズのボディサイズは全長5029mm×全幅1902mm×全高1492mmで、これは先代に較べ全長で45mm、全幅が40mm、全高は55mmのサイズアップを果たした事になる。まさにフラッグシップに相応しい堂々とした体躯だが、同時にスタイリングも大きくイメージを変えているのが新型の特徴と言えるだろう。 クリス・バングルというデザイナーの手による新型7シリーズは、先代のワイド&ローを基調から、個性的で重厚感のあるスタイリングに変身した。厚みのあるアンダーボディや、一段高まったリヤデッキ、そして何よりウインカーをまゆ毛のようにヘッドライト上に組み込んだ独特の顔つきは、確かにこれまでのBMWのあっさりしたカタチとは逆のべクトルにあると思う。保守的なユーザーからは戸惑いの声も聞かれそうだが、試乗会の行われた沖縄の陽光の下で対面した新型7シリーズのスタイリングは、今まで以上に強烈な存在感があり、しかも彫刻的でなかなか美しかった。 搭載エンジンは4400ccと3600ccの2種類(車名と排気量は正確には符号しない)で、共にV型8気筒。先に3シリーズにも搭載されたスロットルを吸気バルブで行なうバルブトロニック機構を搭載した新タイプとなっている。駆動はともにもちろんFR。ミッションは初の6速ATが搭載されている。価格は735iが830万円、745iが990万円。アクティブロールスタビライザー(ARS)というコーナリング時の傾きを抑えるサスペンションはダイナミックパッケージとして+40万円で用意される。 なお、7シリーズにはホイールベースを伸ばしたLボディが存在するが、これは少し遅れて夏前からデリバリーが始まるという。今回のは単なる標準ボディのストレッチ版ではなく、独自のハイエンドポジションが与えられるというのでこちらも楽しみ。価格は1080万円となるそうだ。
猛禽類の鋭い目をモチーフにデザインされた丸形4灯ヘッドランプはバイキセノンヘッドライトを採用。
サイドパネルは後方に向け滑らかなラインを描くが、下降するショルダー部分は個性的。
効率の良い空力抵抗とより広いラゲッジスペースの確保を目的としたトランクリッドはやや高め。

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