昨年一年間ニューモデルの投入がまったく無かったマツダだが、2002年は様々なニュースが続きそうだ。その第一弾となるのが今回行われたMPVのマイナーチェンジ。搭載エンジンを一新したほか、足回りの味付けも大幅に見直すという規模の大きな改良で、マツダではこれをビッグチェンジと称している。
現行のMPVは1999年に登場した比較的大きなサイズのミニバンだ。先代まではバスのようなパッケージのFRの多人数乗用車だったが、この時のモデルチェンジでホンダ・オデッセイ以来主流となった乗用車ライクなスタイルに生まれ変わり、駆動方式もFFへとスイッチしている。
MPVの特徴は全幅と全高に余裕を持たせているところ。全長4750mmはオデッセイなどと同等かやや短い程度だが、全幅1830mm×全高1750mmと上下左右の余裕が大きい。これはMPVがアメリカでも売られるという事も大きく関係していると思う。後部キャビンのドアも通常のスイング方式ではなく、左右にスライドドアを採用している。つまり乗用車風ミニバンとワンボックス型ミニバンの良いとこ取りをしたようなパッケージングなのだ。
今回のビッグチェンジのポイントはエンジン。これまではマツダ製の2000cc直列4気筒と、フォードから供給を受ける2500ccV6の2本立てだったのだが、これが完全に一新された。新たに搭載されるのは2300ccの直列4気筒(2WD用163ps、21.2kg−m・4WD用159ps、21.1kg−m)と、3000ccV6(FF専用197ps、27.2kg−m)の2機種。前者はマツダが新開発した新型ユニット、後者はトリビュートなどに搭載されるフォード製ユニットの改良版だ。
中でも注目すべきは直列4気筒。フォード傘下に入ったマツダが初めて一から新開発したエンジンで、今後フォードグループ内で様々なクルマに搭載が予定されている。すでに各国のモーターショーでお披露目され、最近はティザー広告も盛んな期待の新型サルーン、アテンザに搭載されるのもこのエンジンだ。それだけに開発には力が入っており、軽量で高いブロック剛性を得るため特殊な鋳造方法を採用するなどして素性の良いものに仕上げている。
また、500ccの排気量アップを行なったフォード製V6にも可変マニホールドシステムなどを採用してトルク特性をチューニング。ちなみにミッションは直4が4速、V6が5速でいずれもAT専用。価格は直4のベースモデル209.8万円から、V6の最高級モデル289.8万円までとなっている。