フォルクスワーゲン ポロ
コンパクトカーでも操縦安定性に手を抜かないのが欧州車の魅力。特にVWのクルマにはそうした傾向が強く、それがファンを増やしている要因だと思う。ただ、その分乗り心地が堅めで、室内音などもちょっと目立つのも事実だった。新型ポロはその辺にも配慮が行き届いた感じだ。エンジン音は明らかに軽くなったし、加速時もあまり振動を伝えて来ない。乗り心地も当たりが格段に柔らかくなった。それでいてハンドルに伝わって来る剛性感や接地感が少しも損なわれていないのは立派。足回りもロールはやや深くなったが、しっかりした腰があって、どんなに飛ばしても緊張感を高めない。 新型ポロのニュースのひとつにESPの標準装備というのがある。これはエレクトロニック・スタビリゼーション・プログラムの略で、コーナーでアンダーやオーバーステアが出た場合パワーを絞り、ブレーキを必要なタイヤだけに掛けて姿勢を安定方向に戻すという装置だ。アクティブセーフティの向上に絶大な効果が見込めるが、コストが掛かるのでコンパクトカーに標準装備されたのはこれが初。ただし、ポロは最初からスタビリティの高いクルマなので、滅多な事ではこれを必要とする領域には入らない。今回の試乗でも作動が確認出来た機会は僅かだった。それでも付いているといないでは安心感が違うが。 1400ccエンジンはとても扱いやすい性格。電子制御のスロットルも熟成が進み、アクセル操作に対するクルマの動きがよりリニアになった。低速トルクに極端に振った性格ではないので出足は意外にジェントル。しかし中速域から上のトルクはキチンと出ているし、高回転にかけての伸びもなかなか気持ちいい。
BBY:排気量1400cc・最高出力55W/5000rpm(75ps/5000rpm)直列4気筒DOHCエンジン。
足回りもしっかりした腰があって、どんなに飛ばしても緊張感を高めない。
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