マツダ アテンザ
走りでは、正確でしなやかなフットワークに感銘を受けた。ステアリング操作に対する反応が過敏過ぎず鈍くもなく、人間の感覚にとても素直なのだ。したがってどんな曲率のカーブでも舵角が一発で決まる。リヤタイヤの接地性も抜群で良く粘るし、ロール剛性も高いのでかなりのところまでオンザレール感覚のコーナリングが楽しめる。 ステアリングの操作力は軽めだがしっかりした剛性感があり、握っている手に明確な接地感を伝えて来る。ブレーキもペダルを踏み込むとある部分からコツンとした踏み応えが出て来る剛性感のあるタッチでコントロール性抜群。しかも制動姿勢も4輪が沈み込む安定感の高い物だった。 今回の試乗はスポーツとセダンの2タイプのみで、販売開始が1ヶ月遅れとなるスポーツワゴンは試乗出来なかった。前記した味わいはどちらのボディにも共通した物だが、較べると締まった感じはセダンの方により顕著だ。スポーツはリヤに大きな開口部を持つため、ボディ剛性が少しだけ落ちる。これがギャップを乗り越えた時のかすかな“ブルン”とした振動の余韻となって表れているのだ。 新開発の2300cc直列4気筒エンジンは回転フィールがスムーズで抜群に良い。トルク特性はフラットだが、2000回転手前から十分力強く動き出しから軽快だし、4000回転から上ではスコーンと突き抜ける自然吸気エンジンならではの伸びの良さも堪能させる。しかもその時の音も気持ちいい。ただ、峠道を走ると、2速ではやや加速不足、1速に落としたいが落ちないというもどかしい場面を経験することもあった。スポーツ派としてはMTがぜひ欲しいところだし、ATも5速化されれば、さらに濃密にこのエンジンを楽しめると思う。この辺は今後の展開に期待だ。 2000ccも悪くない。振動や音はやや荒くなるが、こちらも低回転からトルクの出ている扱いやすい性格だ。高回転域のパンチは2300ccに譲るものの、実用性をメインに考えるならこれで十分と言って良い。なお、このエンジンにはマニュアルモード付きのアクティブマチックは採用されていない。
L3:排気量2300cc・最高出力131kW/6500rpm(178ps/6500rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
LF:排気量2000cc・最高出力106kW/6000rpm(144ps/6000rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン。

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