ボルボ S60
人気ミドル・ボルボにお手頃価格の新モデル追加
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2002年8月6日)
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旧来のボルボ・イメージを一新するスマートなフォルムで昨年1月に登場し、以来着実な売れ行きを見せているミドルセダンがS60。このクラスはBMW3シリーズやメルセデスベンツのCクラスといった定番モデルに加え、最近はアウディA4やジャガーXタイプなどの新興勢力の台頭も著しい激戦区だが、その中にあってS60も確固たるポジションを築きつつあり、今やボルボのラインアップの中では定番ワゴンのV70と双璧を成すほどの看板車種に成長している。 ところで、近年のこのクラスは低価格のベースモデルの導入が特に盛んだ。いずれのブランドもお手頃価格のグレードを設定する事で少しでも多くのエントリーユーザーを取り込もうと必死なのである。例えばジャガーは新しいラインのXタイプに2000ccFFで365万円という低価格を実現したモデルを追加しているし、アウディもA4のベースモデル(2000cc・FF)を362万円に設定している。 一方のボルボは、これまでS60を4モデル国内展開していた。S60 2.4は2400ccの自然吸気エンジンを搭載。その上にライトプレッシャーターボを搭載するS60 2.4TがFFとAWD(4WD)の2機種あり、最上級グレードとして2300ccハイプレッシャーターボを搭載するS60 T-5(FF)を設定していた。ちなみに価格は最も安いS60 2.4で395万円。これに対し今回追加されたS60(これが車名でありグレード名でもある)は365万円とさらに30万円ほど低いお手頃価格となっている。 エントリーモデルと言っても、もちろん基本構成は従来のS60と同じ。全長4575mm×全幅1815mm×全高1430mmと、短めの全長に対してかなりワイドな車幅を持つプロポーションには変わりないし、搭載エンジンもおなじみの直列5気筒シリーズである。異なるのはエンジン出力。S60はコンピューターなどのマネジメントシステムの違いにより、S60 2.4に対し30ps低い140psの最高出力としているのである。 インテリアも新素材を用いたファブリックシートなど一部変更が見られるようだが、今回試乗したクルマには、初期ロットのみに限定で設定されるEBO(アーリーバイイングオファー)パッケージ装着車で、本革シートや運転席パワーシート、アルミホイール、CD/MD付きハイパフォーマンスオーディオなどが予めセットされていた。このEBOパッケージの価格も25万円とかなり安く設定されているから、お買い得感はさらに強くなるというわけである。
スポーティかつダイナミックなフロントデザインは「V70」同様。ブラックアウトされた格子グリルはボルボのスポーティモデルに採用される伝統的なもの。
シャープでスポーティなルーフラインは“4ドア・スポーツクーペ”と呼ばれるエアロダイナミズムに優れたデザイン。
S80に通ずるV-シェイプのデザインは大きく視認性の高いテールランプに挟まれ、個性的。

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