日産 フェアレディZ
Zの名に恥じぬ心躍る走り
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2002年8月30日)
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日産を代表するピュア・スポーツカーであり、日本はもとよりアメリカでも絶大な人気を誇っていたフェアレディZが戻って来た。先代のZ32は89年に登場して以来10年間現役を努め、2000年に生産が打ち切られていた。つまり2年ほどのブランクを置いて、多くのファンを魅了していたZが復活したのである。 新型Zのシャシーはスカイラインと同じく、エンジンを後方にマウントして前後の重量配分を理想化した上、オーバーハングを切り詰め、大径タイヤを採用することで運動性能を高めたFMプラットホームを採用している。ボディは完全なる2シータースポーツとして開発されており、先代にあったような2by2は存在しない。後にコンバーチブルの追加は検討されているようだが、今のところボディは2ドア+ハッチバックのクーペ1タイプだ。 搭載エンジンは3500ccのV型6気筒のみ。280ps、37.0kg−mという実力のVQ35DE一機種とこちらもシンプルな構成だ。大排気量/高出力のエンジンにも関わらず、三つ星の超ー低排出ガス認定を取得しているのが現代のスポーツカーらしいところである。 グレードは4種類。標準モデルとバージョンTは6MTとマニュアルモード付5ATの両方が設定される。一方、バージョンSとSTは走りに振ったモデルで、ミッションは6MTのみになりブレーキがブレンボに強化されているといった内容。タイヤも50が45扁平とさらにスポーティーになる。 価格は標準モデル6MTの300万円から、最上級バージョンSTの360万円まで。現在の売れ筋は標準モデルの装備を充実させたバージョンTで、ミッションは僅かにATの比率が高いという。ちなみにこの仕様の価格は340万円だ。スポーツカーは実用車のように数が売れるわけではないし、排気量や性能を考えると、このプライスはかなり割安感がある。
無駄なボリュームを排除し、クルマの重心を中央に集め、タイヤを四隅に配置した安定感のあるデザインは、一目で「Z」と判るほど印象的だ。
前後のオーバーハングを切り詰め、重心を車体の中央に置いたように見えるこの基本形状を“ニンブルフォルム”(キビキビした形)と名付けた。
口径100mmのツイン・エキゾーストテールパイプを標準採用。メーカー標準としては日本初のデュアル出しオールチタンマフラーもオプションで用意される。

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