日産 フェアレディZ
乗り込む前に、まずそのスタイリングに魅了された。先代Zまでの空気を切り裂く尖ったカタチとはややイメージが異なり、今度のZはダイナミックな曲面を用いた全体のフォルムで魅せるクルマだが、その存在感はさすが。また、過去のデザイン的なポイントを巧みに盛り込むことで新しさと同時にキチンとZらしさを表現しているあたりも偉い。ヘッドライトやドアノブといったディテールの作り込みもなかなか凝っていて、エクステリアには価格以上の質感を感じさせる。 インテリアもいかにもZらしい演出が効いている。特にセンターに3連メーターを配したのは泣かせるポイントだ。スカイラインと基本構造を共有するため、Zもステアリングとメーターが一緒にチルトする方式だが、メーターナセルがダッシュボード上に置かれたような配置になるため、メーター背面までキチンとデザインしているあたりもいい雰囲気を醸しているポイントと言える。 ただし、質感はエクステリアよりちょっと落ちる。まず、センターコンソールに使われているパターンシボの樹脂表皮は陰影が弱く、いかにもプラスチック然とした感じで妙に浮いた感じがしてしまうのが残念。また、ドアのインナーハンドルやメーター、レバー、シフト基部など、シルバーに光っている部分には本物のアルミを多用しているのだが、金属の持つシャープさがあまり感じられない表面処理になっているのはもったいないと思う。 2シーターのクルマで実用性を云々するのは野暮かもしれないが、ハッチバック車のため後部が大きく開き荷物の積載性は良い。ただ、ボディ剛性を確保するため、ラゲッジルーム中央には巨大なリヤストラットメンバーが存在する。まあ、この後方に人数分のボストンバックくらいは納まるし、前側にもけっこうスペースはある。また、グレードによるがシート後方に手荷物の収納ボックスを設けるなど、限られたスペースを最大限活用する努力もうかがえる。
センターに3連メーターを配し、スカイライン同様Zもステアリングとメーターが一緒にチルトする方式。
ボディ剛性を確保するためのリヤストラットメンバーがスペースを取っているが、ハッチバック車のため後部が大きく開ので荷物の積載性は良い。
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