1996年に登場し、小型車の世界にハイトワゴンという独自のジャンルを築き上げたデミオ。1500mmという手頃な全高のボクシーなボディに、多彩なシートアレンジを盛り込む事により、広くて使える居住&積載スペースを確保したこのクルマは、当時危機に瀕していたマツダの救世主となるほどの成功を納めた。そのデミオが今回6年ぶりにフルモデルチェンジを受けて二代目へと進化した。
ご存知のように、今の日本は大のコンパクトカーブーム。ここのところ魅力的なニューモデルが続々と登場したこともあって、特に新型車の人気が非常に高い。ここはアテンザ以降ラインアップの刷新を図るマツダとしても、デミオをぜひ2世代連続のヒット作としたいところに違いない。そこで新型は、先代のケレン味の無いボクシーなスタイリングを踏襲して登場した。丸みを帯びたコンパクトカーが多い中にあって、新型デミオのスクエアなフォルムは逆に新鮮に映る。
ボディサイズは全長3925mm×全幅1680mm×全高1530mm(ノーマルルーフ)。これは旧型比で全長が+125mm、全幅が+10mm、全高は30mm拡大された事になる。大きくなったとは言え、タワーパーキングでひとつの目安となる1550mmの縛りは越えておらず、最も背の高いキャンバストップやルーフレール付きでも全高は1545mmに抑えてある。
ただ、全体に大型化された上、特に縦方向のサイズアップが大きいので、先代のスモールワゴン的な佇まいから、正調ハイトワゴンといった雰囲気は確実に強まった。
エンジン・ラインアップは1300ccと1500ccの2本立て。排気量設定は先代とまったく同じだが、パワーユニットはすべて新開発のオールアルミ製だ。ミッションは5MTと4ATの2タイプで、一部モデルのATにはマニュアルシフト可能なアクティブマチックも設定される。駆動方式はFFのみ。今のところ4WDの設定を持たない事も先代と同様である。
新型デミオはグレード展開に特徴がある。“3カー・フロム・1コンセプト”と言って、事実上のベースグレードと言える「カジュアル」、内外装をちょっとお洒落に仕上げた「コージー」、そして走りの「スポーツ」とラインアップが3つに大きく分かれているのだ。コージーをベースにオプションの本革シートなどを装着した小さな高級車的な「スーパーコージー」仕様なども作る事が出来る。
仕様により外観もディテールが変わり、スポーツはエアロパーツと3連ライトをひとつにまとめたディスチャージ式ヘッドライトを装備したり、柔らかい雰囲気を強調したコージーにはマツダの得意技であるキャンバストップが復活したりしている。ちなみにこのキャンバストップは東京ドームと同じ光を透過する白い生地が使われており、閉めていても車内を明るくしてくれる。以上のような内容で価格は107万円から153.5万までとなっている。