日産 キューブ
今度は本当の容積型立方体
レポート=石川芳雄 写真=高野公男 (2002年10月17日)
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キューブは日産の作るコンパクトクラスのハイト系ワゴン。マーチのプラットホームの上に四角いボディを載せて98年に登場した先代モデルは、マツダのデミオなどと共に小型車の一時代を築いて人気車となった。ただ、先代はマーチをベースとした制約が透けて見えてしまう部分も多かったと僕は思う。例えば、妙にノーズが長いパッケージで、キャビンは高さはあるもものの前後方向の余裕が乏しかった。そのためか登場当初は後席が2人掛けだったのだ(後に何とか3人掛けになったが狭かった)。 今回登場した新型キューブも、再びマーチ(もちろん新型)とシャシ構造を共用しているが、少なくとも外観からはマーチとの共用を思わせるところはまったく無い。ボディは左右側面をまったく倒し込んでいない正真正銘の真四角。丸いマーチとはまったくの好対照だ。ユニークなのは、左側のみリヤクオーターウインドーを持った左右非対称ボディであるところ。この形状により左斜め後方の視界を確保しつつ、右ヒンジの巨大な横開き式リヤゲートを成立させている。 このような真四角で一風変わった形態のボディは、広い居住スペースを獲得するといった実用面だけで創造された物では無いようだ。現代の若い世代にアピールするための個性化もまた、新型キューブの大きなテーマなのである。愛着の湧くホッとするカタチを求めた角を丸めたシカクは、ホンダのザッツなどと類似性の見られるもの。ザッツはクルマらしさから離れたデザインを試みたというが、キューブは張り出したフェンダーなどでクルマらしい安定感も表現したというところが日産らしい。 搭載エンジンは1400cc一機種でマーチのように1200ccの設定は無い。ミッションは4速ATが中心だが、一部にマーチには無いエクストロニックCVT(日産の新世代CVTはすべてこの名前になるそうだ)が採用されている。駆動はFFに加え、モーターで後輪を駆動するe−4WDも用意。価格は119.8万円から162.2万円までとなっている。
ボディシルエットはCUBICスタイルを前面に押し出し、滑らかなラウンドとシャープなエッジを利かせたインパクトの強いデザイン。
左後方視界の向上を考慮して採用された左右非対称デザインのコミカルなサイドビューは左右どちらも個性的。
リアコンビネーションランプのデザインも「角をまるめたシカク」で統一された左右非対称デザインのリアビュー

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