ミドルからアッパーミドルまでをフォローするアコードは、シビックと並んでホンダを代表する車種である。しかしここのところのホンダはミニバン系ばかりが売れていて、セダン系はサッパリという状態。そのミニバンもここのところやや下降線をたどっているからウカウカしては居られない。そんな危機感もあってなのか、セダンで7代目、ワゴンで4代目となる新型アコードは、なかなか気合いの入ったモデルチェンジとなった。
技術的にも数多くのトピックがある新型アコードだが、中でも特筆されるのは、走りと内外装のクオリティに徹底的にこだわったところだろう。先代のアコードは、北米/欧州/日本/アジアと仕向け地別にサイズやパッケージを変えて生産していたが、今回のアコードはパワーとサイズが求めれる北米仕様のみ別仕様の現地生産としたものの、日本と欧州向けはほぼ同じ仕様となっている。欧州の熾烈なDセグメントサルーン市場で戦えるように、走りと質感を磨き上げたアコードが日本でも味わえるというのは嬉しい限りである。
ちなみにセダンのボディサイズは全長4665mm×全幅1760mm×全高1450mm。幅が1700mmを大きく越える3ナンバーサイズに突入したのが、先代との大きな相違点だ。欧州のこのクラス(ベンツのC、BMWの3、アウディのA4など)が軒並み大型化しているから、アコードもその流儀に倣ったというわけである。
大型化されたボディに合わせて、エンジンもキャパシティを上げて来ている。セダンの排気量は2000ccと2400ccの2種類で、以前あった1800ccは無くなった。2000ccは標準グレード用の155ps(4WD用は152ps)と、スポーツグレードのユーロR用の220psの2種類を用意。2400ccは200ps仕様一本で、動弁機構はいずれも4気筒DOHC i−VTECとなる。ミッションはユーロRのみ6速MTだが、他は全車マニュアル操作可能なSマチック付き5速ATとなっている。
グレードは標準仕様の2000ccが20E/20ELの2種類、2400ccは24T/24S/24TLの3種類、それにユーロRとなる。24のT系はコンフォート仕様、Sはスポーツ仕様と考えて良く、Sの足回りはユーロRとほぼ同仕様だそうだ。価格は20Eの199万円からユーロRの253万円までだ。
一方のワゴンは全長4750mm×全幅1760mm×全高1470mm(4WDは1490mm)。ホイールベースも50mm延長された2720mmと、セダンに対し積載性を考えて全長方向に拡大が施された。また、荷室へのサスの張り出しを嫌って、リヤサスをトレーリングアーム式のダブルウィッシュボーンとするなどワゴン専用の造り込みを行なっているあたりも注目に値する。先代のアコードワゴンは外観のスタイリッシュさを追い求めていたが、4代目の新型はユーテリティにも配慮した造りとなっているのだ。
ワゴンのエンジンは2400ccのみ。これは積載時にもゆとりある走りを楽しめるようにとの配慮だろう。ただしチューンは160psと200psの2種類が用意される。燃費と環境性能を求めるなら24Eの160ps仕様、パワーが欲しいなら24Tの200ps仕様と、ワゴンでも選び分けが出来るようになっている。価格は219万円から271万円までとなっている。