ホンダ モビリオ
新開発の1500ccエンジンは低速トルクを重視した性格。2700回転で最大トルクを発生させるため走り出し初期の加速がなかなかシャープでキビキビとした身のこなしを見せる。その割にアクセルを踏んだ瞬間の過剰な飛び出し感が抑えられているのも良かった。ただし、低速重視のため中〜高速域での力感は逆に不足気味。例えば高速の料金所からのダッシュではタコメーターの針が4000回転あたりに張り付き、そこからジリジリと速度を上げて行くが正直言って緩慢だ。そんな時は高回転を積極的に使うSモード(インパネから生えるシフトレバー上にあるボタンで操作)を使うと良い。
試乗当日はかなりの強風が吹いていたのだが、こうした悪条件下で、しかも相当に角張ったボディを持つクルマなのに、高速走行時の直進性がビシッと安定していたのにも感心させられた。クルマの性格上スポーティーとは言い難いが、しっかりした足回りで走りに安心感がある。電動パワステのタッチも重めでフワフワした感じが無いし、乗り心地も締まっているがヒョコヒョコするような事が少ない。その辺の仕上がりはフィットよりむしろハイレベルと感じたほどだ。
居住性・実用性・走りともハイレベルのコンパクトカーだと思うが、運転していて床下のガソリンタンクからポチャポチャと液体の動く音が聞こえて来たのが唯一の不満と言えば不満。レイアウト上仕方ないのかも知れないが、フィットでは気にならなかった事だし、全体のクオリティ感を落としているので、なんとか消せないものだろうか。
L15A:排気量1500cc・最高出力66kW/5500rpm(90ps/5500rpm)直列4気筒SOHCエンジン。
しっかりした足回りで走りに安心感がある。
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