ルノー アヴァンタイム
3000ccエンジンは低速トルクがタップリとしていて、なかなか豪快な加速を味わわせる。ハンドル前にある液晶バーグラフ風のタコメーターは表示が粗く正確な回転数は判じにくいが、そんな事を斟酌せずとも十分に力強い。ただ、ATのシフト制御はフランス流で、速度が落ちると低いギアに積極的にシフトダウンを行い、この時の減速感がやや唐突に来るし、急加速でアクセルを深く踏んだ後は、なかなかアップシフトせずに低いギアを保とうとするなど、日本の道路事情に合っていない部分も見受けられた。
シフトレバーを前後に動かしてマニュアルシフトも可能だが、この時のレスポンスはまあまあといったところ。シフト操作は完全マニュアルではなく、例えば3速で走っていてアクセルを急に踏み込んだような場合は1速まで自動的にシフトダウンを行うなど、ある程度自動変速の余地を残している。したがって使い勝手は悪くない。
フットワークもなかなか軽快だ。背の高いミニバン風のパッケージながら、コーナリング時のロールはかなり規制されているし、ルーフなど車体上部にある部材にアルミを使う(ちなみにアヴァンタイムのボディパネルはボンネット以外、ほとんどがSMCと呼ばれる強化樹脂製)事で低重心化を図っており、腰高な感じはまったく無い。
ただ、ピラーレスのボディ構造のため、剛性はあまり高くない模様。とくに捩り剛性が物足りず、ちょっとハードなコーナリングを試みると接地感が希薄になる。やはりこのクルマは峠道をブリブリ走り回るような使い方には向いていないようだ。反面、高速道路のハイスピードクルージングなどは、安定した直進性と、高い視点から来る見通しの良さ、それに重厚な乗り心地などでとても快適だった。
L7X:排気量3000cc・最高出力152kW/6000rpm(207ps/6000rpm)V型6気筒24バルブエンジン。
フロントタイヤを駆動するFF車で235/50R 17インチのタイヤを装備。
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