トヨタ ウィッシュ
トヨタの厚いミニバンラインアップの中で、ウイッシュはスポーティーさを売り物にしている。例えばコクピットは、シートやダッシュボードをダークグレーで統一し、インパネは標準モデルにシルバーのメタル調塗装、Sパッケージにはカーボン調が設定されるといった具合。3眼式のメーターもなかなか精悍なデザインだ。
シートはフロントが左右独立のセパレート式。シフトレバーはフロアから生えるのではなく、センターコンソールから生えるインパネシフトだ。このため前席から後席への移動を可能とするウオークスルーも可能だが、フロントシートの間にはフロアの盛り上がりがあるし、ここに小さいながらもフロアコンソール(反転させるとカップホルダーになる)も設定されているので、前/後席へのスルー性はあまり重要視はしていない模様。むしろインパネシフトは横方向のスルー性のためだろう。
ホイールべースが2750mmと長く、ベンチ式のセカンドシートは左右3:7の分割タイプで195mmのスライドが可能なので、この調整によって各席に十分な足元空間が振り当てられる。特にサードシートの居住性が予想以上に良好だった。2列目を最後位置まで下げてしまうとさすがにやや窮屈だが、スライドを1〜2ノッチ前に出せば足元空間もキチンと確保され行儀良く座れる。シート自体のサイズやクッションもそこそこ良い。それに前方視界が開けていて、サイドの窓も大きいので閉塞感が少ない。これなら長い時間3列目に座っても大きな不満は出ないはずだ。ただ、3列目にエアコンの吹き出し口がないのは、夏に暑くなりはしないか気になる。
シートアレンジも多才だ。助手席はグレードによって背もたれが水平に寝る機構が装備されるし、ベンチ式のセカンドシートは左右3:7分割で、座面を引き起こしてから背もたれを前倒しするダブルホールドタイプ。2人分のサードシートは中央から分割されていて、それぞれが個別に折り畳める。畳み方は背もたれを前倒しすると、座面が後方に沈み込む新しいチルトダウン方式だ。どちらのシートも畳む際にヘッドレストを外さなくてもいいのが使いやすい。
ストリームはセカンドが中央から2分割式で、サードは左右一体式となっているが、ウイッシュは前記したシートの組み合わせで1人乗りから7人乗車まで細かくアレンジ出来るのが強み。しかもアレンジの操作が簡単で、出来上がったラゲッジルームもフロアが低く容積的にかなり大容量となる。このあたりにライバルを研究した跡がありありとうかがえた。
サイドサポートもシッカリしたスポーティーなフロントシート。
円筒形のメーターフードを中心にスポーティにまとめられたインストルメントパネル。
セカンドシートにはベンチシートを設定。サードシートは2名用のシンプルな形状。
サードシートのヘッドレストは抜き取ることなくシートをたたむ事が出来る。

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