シトロエン C3
今回は人気の中心となる1400ccのみの試乗だった。このエンジンはお世辞にもパワフルとは言えないんだけれど、アクセルに対するレスポンスはなかなかに鋭い。それにティップシフトの反応がとてもシャープで、シフトアップ/ダウンがマニュアル的な素早さで行なえる。だからガンガン回して走る人ならそれなりに楽しめると思う。ただ、Dレンジでクルマ任せのシフトにすると、やはり妙にシフトアップを堪えたり、減速時のシフトダウンにショックがつきまとうなど、フランスのAT制御のクセがまだ強く残っていた。これは使われる速度域が違うので不自然さが強調されているのだけど、やはり日本導入に際しては、仕向け地に合わせたチューニングを行なって欲しい。
けれどもフットワークは抜群だ。以前のシトロエンのホンワカした乗り味は少し薄れて足腰が強靱になった感は強いけれど、それでも相応の優しさは残っている。大きな凹凸も包み込むようにフワリといなす当たりのマイルドさはかなり魅力的だ。それにボディ/足周りともしっかりしていて高速やコーナーでの安心感も非常に高い。この辺はさすが欧州車。しかもシートの出来もフロント側に関してはとても良い。
もうひとつ。パワステのフィーリングが良かったのも特筆モノだ。最近のこのクラスは燃費向上のためエンジンパワーを食わない電動パワステが主流で、C3もこれを採用している。しかし、電気モーターでアシストするため、妙に軽すぎたり、回している内にタッチが微妙に変わるモノも多い。C3のパワステはこの辺の味付けがとても上手い。急転舵してもアシスト不足になるような事は無いし、なにより回したフィーリングが自然で重さも適切。これには感心した。
GH-A8NFU:排気量1600cc・最高出力80kW/5800rpm(110ps/5800rpm)直列4気筒DOHCエンジン。
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