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試乗レポート

キャデラック CTS



試乗レポート概要車内&装備ドライブフィールフォトライブラリー総合評価
ドライブフィール 走ってみると?

従来のキャデラックの、魔法のじゅうたんに乗るようなソフトライドを知っている人には、このCTSの乗り心地はちょっとした衝撃だろう。サスペンションはキリッと固められているし、ステアリングも締まってやや重めの設定になっており、あの安穏とした印象はまったく無い。それだけに高速では抜群の安定感を発揮するし、乗り心地もガチガチに固いわけではなく、荒れた路面での当たりも優しい。ただ、突起を乗り越えた後にまだわずかながら「ブルン」とした余韻が残る。これが無くなれば「しなやか」と表現できるのに残念だ。

ハンドリングもキビキビしているし正確。これも従来のキャデラックには無かった持ち味だ。ニュルブルクリンクで走り込んだという開発秘話も納得できる。世界戦略を狙う上で、こういった味付けは正攻法だと思うが、前記した乗り心地も含め、その味わいにキャデラックならではの独自性がまだ見られないのは残念なところである。

FRということで振り回した走りも試みてみたが、後輪がグリップを失いそうになるとすぐさまトラクションコントロールが介入してスロットルを絞る。またアンダーやオーバーステアに転じかけても、スタビリトラックという安定制御装置が機能して各輪にブレーキを掛けるので姿勢は滅多な事では乱れない。この辺は近代のFR車に共通した事柄だが、CTSはそのグリップ限界がもうひとつ分かりにくいのが気になった。

エンジンは2600ccが好印象だった。絶対的な力感はさほど無いが、低回転からトルクを出しているし、回り方もスムーズでストレスが無く扱いやすい。一方3200ccの方は、期待していたよりトルク感が無い。3000回転あたりが特に希薄でモリモリとした感覚が無いのだ。高回転は元気なのだが、このくらいの大排気量ではもっと下側を太らせてエレガントに走らせる方が似合っていると思う。

それともうひとつ、エンジン音が大きめなのも気になった。全体にガーガーいった音質が目立つのだ。まあスポーティーと取る事も出来るのだが、高級車としてはもう少し静粛性に気を使うのが世界の趨勢だろう。

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キャデラック CTS 写真拡大1 2F:排気量2600cc・最高出力134kW/6000rpm(182ps/6000rpm)V型6気筒DOHCエンジン。

キャデラック CTS 写真拡大2 3G:排気量3200cc・最高出力164kW/6000rpm(223ps/6000rpm)V型6気筒DOHCエンジン。

キャデラック CTS 写真拡大3 標準装備されるポリッシュ仕上げの17インチアルミホイール。タイヤサイズは前後共225/50 R17 93Wを装着。





さらに詳しく知りたい方は
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