三菱 eKクラッシィ
運動性能にかかわる面で、いちばんわかりやすいのは4ATの採用だろう。これはユーザーから最も要求が高かった項目とのことで、採用が決まったらしい。これにより特に80km/h以上の静粛性はかなり高まっている。静粛性が高まった要因はこれだけではなく、液封マウント等の遮音対策の他、リアのホイールハウスの上にマスシートを貼るなど、かなり手が加えられている。ちなみにこれは、eKシリーズではクラッシィで初めて採用されたもので、石ハネ音を始めとするホイールハウスで発生する音が極力抑えられている。これらの相乗効果により、静粛性の面でみると、eKスポーツに音の発生源となるターボがない、NAエンジンを載せたようなイメージと言えばわかりやすいかもしれない。
また音の発生源であるエンジンも、eKスポーツで採用されたスチールクランクシャフトを使用することで、高回転時の音がずいぶん抑えられている。そしてこのエンジンは、3つ星を獲得しているだけでなく、4速ATにマッチングするよう、よりフラットにトルクカーブの変更がなされている。中高速での中間加速性能は、eKワゴンより一段と高まったように感じるハズだ。
そしてeKシリーズと言えば特筆モノの足回りだが、フロント/リアともに専用設計のショックアブソーバー&スプリングが採用されている。これは高応答タイプと呼ばれるもので、ひとクラス上のコンパクトカー、例えばカローラなどに使われているものである。これはeKクラッシィの性格に合わせ、乗り心地のしなやかさだけを追求するように、単にショックの吸収をメインに置いてしまうと、どうしても応答性が落ちてしまうのを防ぐためで、結果として微振動は吸収しても大きなロールはダンピングがきちんと効いているという、乗り心地もハンドリングも犠牲にならない絶妙なフィーリングが実現されている。またボディ補強との相乗効果で、リアの追従性がより向上し、操縦安定性も高まっている。
eKシリーズのトップブランドクラッシィは、見た目の豪華さもさることながら、走行性能で本物の上質感を実現した、単なる追加車種ではないニューモデルと言っていいだろう。
3G83:排気量660cc・最高出力37kW/6500rpm(50ps/6500rpm)直列3気筒SOHC 12バルブエンジン。
切削光輝タイプの13インチアルミホイールに155/65 R13タイヤを標準装着。

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