ホンダ ライフ
最近の軽はクラスを超えた装備がテンコ盛りになってきた。ごたぶんに漏れずライフにもマルチインフォメーションディスプレイなどがおごられている。しかし、日常使いが主な舞台となる軽にとっては、基本性能の高さこそが大事なのだ。
その点ライフの場合、第一印象は「先代とずいぶん変わったな」だったのだが、不思議なことに2度目に逢うと「そうそうコレコレ」などという楽しい気分になったりして、スタイリング的には人を選ばないような気がする。キレイにネイルアートした爪が傷つかないように配慮された丸いドアノブは、見た目のキュートさはもちろんのこと、優しい心配りが感じられる。できれば内側のドアノブももう少し配慮してほしかったところだ(内側は手を入れると爪が当たってしまうのだ)。
さて、短距離を乗ったり降りたりする、いわゆるチョコチョコ乗りが多い軽の場合、乗降性も気になるところだが、ミニスカートでも引っ掛かりが少なく、かといって運転中のホールド性に影響を及ぼさないほどのフラットなシート、身長問わずで自然に乗り降りできるように配慮された着座位置でオールOKだった。しかしちょっと気になるのがドライビングポジションである。30mmというなかなかの調整幅を持つシートハイトアジャスターはダイヤル式なのは少々残念なものの、おかげできちんと視界が確保された適切なポジションを取ることができる。しかもステアリングを立て目にすることで、膝周りのスペースがかなり広げられているのは高ポイント。女性の場合シートスライドがかなり前に来るため、ペダルを踏みかえる際などにステアリングコラムに膝が当たってしまうことが多いのである。ここまでの配慮は相当嬉しいのだが、私の体格すると、どうしてもチルトステアリングが欲しいと思ってしまうのだ。しかしドッシリとしたシフトレバー、握り心地のイイステアリング、剛性感の高いペダル類なんかは、もう比べ物にならないほどの大進化。もはや軽の常識を完全に凌駕している。
さて、そしてインテリアに目をやると、とにかく質感の高さに驚く。コスト的に厳しい制限が設けられる軽にありがちな、いわゆる安っぽさがまったく見当たらない。2トーンのインテリアにメタリックのセンターパネル、ウワサのマルチインフォメーション・ディスプレイ、そして至るところに設けられた小物入れ、これはほとんどフタつきなのが嬉しいところ。そしてフタもペナペナのプラスチックじゃないのである。
そしてユーティリティもビックリである。特筆モノは助手席チップアップ機構を備えた前席のセパレートシート。軽で前後ウォークスルーするなんて、今までの常識では考えられなかったハズ。でもコレってよく考えると、チャイルドシートが義務づけられるお子様たちをお持ちのママさんユーザーが多い軽でこそ、あったら嬉しい装備なのだ。このアレンジ性の高さは、ラゲッジスペースの自由度にも比例してきて、3アクションで床下にダイブダウンしてくれる後席のおかげで、背の高いモノの搭載はもちろんOK、後席を畳んでしまえばナント26インチのマウンテンバイクも積めてしまうのだ。しかし、やはりアレンジ性の高さとシートの充実度を両立させるのは難しいようで、後席の座面と背もたれが先代よりはプラスされたものの、まだ短めに感じられるのは否めないところだ。
運転席は30mmというなかなかの調整幅を持つ。助手席のチップアップ機構を備えたセパレートシートは前後にスライドしてウォークスルー機能も備える。
質感の高い2トーンのインテリアにメタリックのセンターパネル。マルチインフォメーション・ディスプレイは驚きの機能が満載!
後部座席への乗り降りもし易く、足元は大人が座っても前席に膝が当たることなく十分スペースが確保されている。
3アクションで床下にダイブダウンする後席のため、背の高いモノや26インチのマウンテンバイクも積めてしまうスペースを確保している。

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