ホンダ ストリーム
走りはまずアブソルートから試した。これは5m動かしただけで違いの分かるクルマだ。ステアリングの感触がキリッとしっかりしているし、足回りも締まっていて欧州車のような剛性感がある。そのわりに乗り心地が荒くなっているような事もなく、路面からの入力をドスッと一発でいなす爽快な乗り味に仕上がっている。細かい突き上げが来るような荒れた路面でもゴツゴツした感触は無い。唯一、表面が波打ったようなアンジュレーションでややヒョコヒョコとした動きがあるが、これは伸び側のダンパー減衰力が強めだからだろう。ともかくスポーティーな味付けなのに乗り心地は上質だ。
標準モデルのSはこれよりステアリングの感触や乗り心地がもう少しソフトだが、それでも全体に締まった乗り味である点は共通で、こちらもなかなかスポーティー。アブソルートの入力のいなしが「ドスッ」なら、標準モデル「コトン」という感じで軽快な乗り味だ。
操縦性はどちらのモデルとも、ステアリング操作に対して敏感過ぎるような事はなく、素直で正確。リヤのロール剛性を少し落とした事で、コーナーの進入から立ち上がりでパワーを掛けるまでの荷重移動がとても分かりやすくなり安心感も高まった。
今回は1700ccエンジンのみの試乗となったが、このパワーユニットはアクセルを踏んだ瞬間、1500回転あたりでもググッと来るトルク感がありなかなか軽快だ。中速域の伸びはちょっとダラダラッとしているが、高回転でもうひと伸びするあたりがいかにもホンダらしい。それに新型ストリームは遮音対策も充実してエンジン音、ロードノイズともにかなり静かになっている。特にエンジン音は、高回転域ではそれなりに耳に着くものの、アイドリングでは掛かっている事を意識させないほど。そんなわけで走りの質感は確実に向上している。
K20A:排気量2000cc・最高出力115kW/6500rpm(156ps/6500rpm)直列4気筒DOHCエンジン。
D17A:排気量1700cc・最高出力96kW/6300rpm(130ps/6300rpm)直列4気筒SOHCエンジン。
2.0S にはアルミホイールに195/65R15 91Sタイヤを装着。
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