トヨタ クラウン
国産高級車の象徴が大きくイメージチェンジ
レポート=石川芳雄 写真=菊池一弥(2004年3月16日)
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セルシオが出てから少し影が薄くなった感じはあるものの、クラウンはやはり日本の高級車の象徴的存在と言って良いと思う。門構えのような立派なフロントマスク、ソフトで静粛な乗り味、乗る人を完璧にもてなす数々の装備群など、歴代のクラウンには日本のオトーサンを喜ばせるあらゆるアイテムが詰まっていた。
けれど、そうした「オジサマ嗜好」に合わせて来たがゆえに、クラウンがいわゆるクルマ好きや、若い世代の好みからズレていたのも事実。そこでトヨタは、今回の12代目でクルマ全体の成り立ちを大きく若返らせる決断を下したのだ。これまでをリセットしてのゼロスタート。そうゼロ・クラウンというわけである。
スタイリングを見てもそれは明白だろう。新型は立派で厚みのあるグリルと訣別し、大胆にスラントしたノーズには、伝統の格子柄をモチーフとしながらも横桟を強調したシンプルなグリル(ロイヤル系)か、ブロックメッシュの精悍なグリル(アスリート系)が組みあわされる。くさび形のヘッドライトとのコンビが織り成すそのマスクは実にシャープだ。またプロポーションも大きく変わり、新型はオーバーハングが短く、キャビンが前身して格段に躍動的なフォルムを手に入れている。
もちろんカタチだけでなく中身の方も一新されている。プラットホームは完全な新設計。前/ダブルウイッシュボーン、後ろ/マルチリンクのサスペンションももちろんオールニューだ。また、アルミボンネットの採用や、骨格部材の45%を高張力鋼板にしてレーザー溶接で組み立て軽量に仕上げ、前後50:50の重量配分を実現しているあたりも注目。これまでのクラウンには見られなかったほど走りを強く意識した設計になっているのである。
エンジンはついに直列6気筒と訣別して、全車V型6気筒となった。これも新開発のガソリン直噴。2500ccと3000ccの2種類がスタンバイしている。グレード構成は大きく分けて、走りを追求したアスリートと、豪華さ/快適さを重視したロイヤル系の2種類。4WDもあるが、これはロイヤル系の3000ccエンジンのみの設定となる。ちなみに価格帯は315万円から499万円までだ。
大胆にスラントしたノーズに伝統の格子柄をモチーフとし、横桟を強調したシンプルなグリル(ロイヤル系)か、ブロックメッシュの精悍なグリル(アスリート系)が組みあわされる。
新型のプロポーションはオーバーハングが短く、キャビンが前身して格段に躍動的なフォルムを手に入れている。
視認性の高い大き目のリヤコンビネーションランプが印象的な気品漂うリヤのデザイン。

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