ジャガー XJ
ボディが一新されて居住性をさらに向上させ406psエンジンを搭載した上級サルーン
レポート=石川芳雄 写真=高野公男(2004年4月12日)
※コンテンツ内の写真画像をそれぞれクリックすると、拡大写真がご覧いただけます
手頃なXタイプをラインアップするなど、ここのところバリエーションを増やしているジャガーだが、やはり基本となるのはXJシリーズ。前後を絞り込んだスリムでエレガントなボディラインが魅力の上級サルーンだ。
昨年4月に新型となって日本に上陸した新型XJは、先代モデルからスタイリングが大きく変わっていないため、一瞬マイナーチェンジのように感じるが、実はボディは完全に一新されており、寸法上も僅かながら上下方向に拡大され居住性を向上させている。
もっと大きく変わったのがボディの材質。スチールからアルミに変えられトータルで200kgの軽量化に成功しているのだ。高級車は快適装備をふんだんに搭載するし、昨今は安全性の見地からボディがどんどん重くなる方向にある。アルミボディはこれを解決するためにジャガーが選んだ道なのである。
乗るとその違いは明確だ。まずボディ剛性が飛躍的に上がったようで、乗った時のがっしり感がとても強い。それでいてアルミ独特の軽さも感じられ、ハンドリングの応答性が良くなっている。しかもサスペンションの味付けは昔からのジャガー流儀でしなやかさを重視しており、乗り心地はしっとりとジェントル。軽いアルミボディを採用しながら、伝統の味わいをキチンと再現しているあたりはさすがだ。
今回メインで試乗したXJRは、4200ccのV型8気筒エンジンにスーパーチャージャーをドッキングして406psを絞り出すスポーツグレード。アクセルを踏むとブロアーがニャ〜ンという独特のノイズを発生するが、イギリスではこれこそが高性能車の証らしく、静粛性のために消すような事は敢えてしていない。もちろんそのパワーフィールも刺激的だが、ここまで速くなくても良いのなら、自然吸気の4200ccや3600ccモデルも用意される。
インテリアの質感も、馬蹄型のレザーで覆われたセンターコンソール、本木目を惜しげもなく使ったインパネなど、さすがジャガーのトップエンドらしく極めて豪華。乗り味も質感もドイツの高級サルーンとは一味違ったジャガーXJは、フルモデルチェンジを経験してその魅力に一層の磨きを掛けたと言って良い。
馬蹄型のレザーで覆われたセンターコンソールと本木目を惜しげもなく使ったインパネなど極めて豪華。
すわり心地もしなやかなレザーシートには軽量マグネシウムフレームを採用し、運転席・助手席にタイマー付シートヒーターを備えた12ウェイ電動シート。
TB:排気量4200cc・最高出力298kW/6100rpm(406ps/6100rpm)V型8気筒DOHCスーパーチャージャー付きエンジン。

|