フォード フィエスタ
まず、惹かれるのは、前方視界のよさだろう。最近のこのクラスのクルマは、前がスラントしたデザインのものが多く、コンパクトなクセにどこまでがボディなのかよくわからないものが多い。フィエスタの場合、ドライバーの着座位置を高めに設定するコマンドポストポジションの上、ボンネット形状を工夫し、膨らみを持たせることで、ボンネットラインが見えるようになっているので、ボディがどこまであるという感覚がつかみやすくなっている。もちろんワイパーも低めに設定されているし、フロントガラス上部も高めになっていたりと、広々感+取り回しのよさが具現化されているのである。これにより狭い路地は楽勝となり、4.9mという最小回転半径と合わせ、街中では怖いものナシの性能を発揮してくれることは間違いない。
それには、飛び出し感などのない、ペダルフィーリングもひと役買っている。もちろんそのままペダルを踏み込んでいけば、1600ccエンジンと4ATのマッチングもなかなかのもので、シフトショックもほとんどなく快適なドライブを楽しむことができる。このシフトプログラムは、アクセルペダルを奥まで踏み込むとペダルのフィーリングが変わり、低いギアへとシフトダウンしてくれたり、また上り坂では不必要なハンチングを防いでくれるなど、なかなか賢い制御が組み込まれているのだ。
そしてもうひとつブレーキのフィーリング、これもなかなかのもので、ドライバーの意思通りに調整できる、とてもコントローラブルなフィーリングに仕上がっている。高速からのハードブレーキングも非常に安定しているが、特に低速でのチョコチョコブレーキが見事に思い通りに決まるので、同乗者も頭が揺れたりするストレスを感じずにすむはずだ。
さらに、同乗者からは乗り心地についても、かなりの高評価を受けること請け合いである。フワフワしすぎずコツコツしない、しなやかな乗り心地は、このクラスではトップレベルと言っていいだろう。となると、気になるのがハンドリングだが、これまたキビキビとしていると来るから驚いてしまう。なんでもひとクラス上のフォーカスに使用されているステアリングシステムを使っているとのことで、このキビキビ感、なるほどと唸らされるものがあった。乗り心地は快適、ハンドリングはキビキビ、ブレーキもコントローラブルで、取り回しもしやすいといった、実力派のフィエスタ。見た目の装飾よりも、中味で勝負という本物感を重視する人にはうってつけ。わかる人にこそ乗ってもらいたい一台だ。
排気量1600cc・最高出力74kW/6000rpm(100ps/6000rpm)直列4気筒DOHCエンジン
スポークタイプデザインの14インチアルミホイールに175/65R14タイヤを装着

|
 履歴はありません
 気になる車種は比較表に追加しておこう
|