ボルボ S40
今回の国内試乗会で乗れたのは、最もパワフルな220ps仕様のT-5だった。わずか1500回転で最大トルクの32,6kg-mを発生させるこのエンジンは、過給が立ち上がるまでの待ち時間(いわゆるターボラグ)をほとんど感じさせず実に扱い易い。その分高回転域のパンチはそこそこで5000回転を過ぎると伸びは止まってしまうが、そこに至るまで、特に3000回転前後の広い回転域で厚みのあるトルクを味わわせてくれるのでダイナミックな動力性能を堪能する事が出来る。
ボディはいかにも剛性が高い感じだし、電動油圧式となったパワーステアリングもしっかりと正確なタッチ。足回りもT-5は17インチタイヤを履くこともあって締まった乗り味だ。しかしボルボらしい当たりのマイルドなどっしりとした乗り心地もキチンと残っている。このあたりの味付けは絶妙と言って良いだろう。ハンドリングも切り込んだ最初の応答性をいたずらに上げるような事はしておらず自然に扱える。
ワインディングでペースを上げた走りをすると、新型S40はこれまでのボルボにはあまり見られなかった軽快な走りを楽しませるようになる。ステリアリングを切り込んでもロールアクションはあまり大きくならず、早いタイミングで横Gが立ち上がるため実にキビキビとした身のこなしなのだ。
ブレーキングを残しながらハンドルを切り込んだり、旋回中にアクセルをオフにするなど意図的に前後の重量配分を崩した時の姿勢変化はやや大きめだが、それも唐突ではなく穏やかに始まり収束する。こういったファンな味付けはこれまでのボルボに見られなかった特質。S40はコンパクトセダンらしいイキイキとした走りを身に着けており、その意味でも魅力的だ。これは新しいプラットホームのポテンシャルによるものだろう。
B5254(ターボ付):排気量2521cc・最高出力162kW/5000rpm(220ps/5000rpm)水冷直列5気筒DOHCエンジン
17インチアルミホイールに205/50R17タイヤを装着
ボルボ S40の 詳細
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