ホンダ エリシオン
ホンダの大型ミニバンは一味ちがうコンセプト
レポート=石川芳雄 写真=ZIPNIX(2004年5月27日)
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今やミニバンがファミリーカーの代表格となっている日本には、実に多くの車種がある。その中でサイズ/パワー共に最大級と言われるのが、日産のエルグランドやトヨタのアルファードといった、いわゆるLLクラスと呼ばれるミニバンだ。今回ホンダが発表したエリシオンは、全長4840mm×全幅1830mmと、全長は同等、全幅はさらに30mm以上も大きいという堂々サイズ。これまで輸入車として売っていたカナダ製のラグレイトを別にすれば、エリシオンはホンダ初のLLクラスミニバンという事になる。
LLミニバンの良いところは、ともかく人も荷物も沢山載せられる事。そのためにアルファードもエルグランドも1900mm以上という高い上背となっている。しかしエリシオンはそこまで背が高くはない。1790mmとかなり低く抑えているのである。実はココがこのクルマのミソ。ミニバンはもう完全に市民権を得ていて、子育て時代が終わっても乗り続ける人が多い。
そういう人が次のミニバンに求めるのは、単に大きな室内空間ではなく、豪華でゆったりと寛げる空間と、静かで快適な走り。つまり質に対する拘りではないか? とホンダは考えた。言い換えればエリシオンは8人まで乗れる高級サルーンという発想で作られたのだ。低く抑えた全高は走りに安定感をもたらすほか、平日に女性がハンドルを握る際に「自分にも運転できそう」と思われるギリギリの大きさを狙った物だと言う。
搭載エンジンは3000ccのV6と2400ccの直4。前者はインスパイアに先に採用された可変気筒システムを採用しており、一定速度で走る際にはV型の片バンクを爆発させず、3気筒運転とすることで燃費を良くしている。ミッションは全車5速AT。ほとんどのモデルでFFと4WDが選べる。税込み価格は273万円から451.5万円まで。上級グレードはかなりの高価格だが、これには追突軽減ブレーキなどの先進装備が数多く採用されている。
フロントバンパーからフェンダーへとボリュームを持たせ、全高よりも全幅を広くしたデザインは低重心の印象で安定感のあるフロントビュー。
クルーザーをモチーフにしたワンモーションフォルムのエクステリアは開放感と力強さを表現し、存在感も十分。
リアスライドドアは開口部も広く、タッチセンサーと挟み込み防止機能の付いたパワースライドドアを採用。床面地上高470mmと、床を極力低くして室内高を稼いるが、立って歩き回れるほど天井は高くない。

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