マツダ ベリーサ
まず走り出すと、低回転域からジワリとトルクが立ち上がってくるエンジン特性のおかげで、飛び出し感もなくスムーズに発進できるところに、一つ目の上質感を垣間見ることができる。二つ目は乗り心地。路面から入る突き上げなどは上手にいなされていて、フワフワしすぎずカタすぎず、ちょうど心地イイ具合にまとまっているのだ。そして三つ目は静粛性の高さ。徐々にスピードを上げていっても、とにかく静かなのである。エンジンの透過音&ロードノイズどちらもかなり抑えられており、このクラスとしてはかなり高レベルな空間と言い切れそうだ。ベリーサは見た目だけでなく、実際乗り味として上手く上質感を表現していることが実感できたというわけである。
続いて、少々のワインディングに持ち込んでみたが、ベリーサの場合デミオよりも開口部が狭いためにボディ剛性がかなり向上しているため、しっかり感もまた上質さにひと役買っていることがわかった。つまりコレで四つ目である。
そして、ハンドリング的には、ロール感は小さくはないが、安定方向を重視されたもので、ベリーサの性格にはよく似合っていると思う。パワーステアリングの操舵力もデミオよりは若干軽めで、フィーリングもかなり向上しているし、また女性の手にちょうどいいくらいのステアリングの太さと相まって、ストレスなくナチュラルに扱えるように気が配られている。しつこいようだが、コレが五つ目だ。
最後にブレーキ。ワインディングでは絶対容量的に少々頼りなく思えたりもしたブレーキ性能も、街中ではすこぶる扱いやすいもので、特に低速からのコントロール感はカックンブレーキとは無縁と言えるフィーリングを実現している。これはかなり見事な出来映えで、同じく低速からのコントロールを得意とするフィエスタと同等に並ぶのではないだろうか。
というわけで、全部で六つの上質を垣間見ることができた。実際にオーナーになって毎日付き合ったとしたら、さらなる上質がいくつも見つかりそうな実力派と言えるだろう。
アレンジはダブルフォールディングのデミオとは違い、後席の背もたれが倒れるだけのシンプルなものにとどまる。しかし、トノカバーやシークレットボックスの蓋など、上下2段階にセットできるフレキシブルボードを採用して使い勝手は追及されている
ZY-VE:排気量1500cc・最高出力83kW/6000rpm(113ps/6000rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン
15インチアルミホイールに185/55R15 81Vタイヤを装着(※画像はドレスアップパッケージ車)

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