トヨタ ポルテ
それはやはりこの、フォーメーションにあると思う。前に出せばインパネにくっつき、後ろに下げればリアシートにくっつくという超ロングスライドの助手席は、なかなか多彩に使えるのだ。例えば後席の右側にチャイルドシートを装備して、助手席を運転席と後席の中間くらいの場所に位置させれば、運転席のパパ(ママ?)も後席の子供も淋しくない。みんなで和気あいあいのドライブができてしまうのである。日常使いでもなんだか旅気分にさせてくれるのだ。また、後席の右側に大人が座った場合は、サイドにある小物入れなどの雰囲気と、大きなグラスエリアで、なんだか新幹線に乗っている気分が満喫できてしまうこと間違いない。しかし、静粛性の面も新幹線気分に、ロードノイズやエンジン透過音が入ってくるのが少々残念ながところ。もう少し抑えられるとなおさら快適度はUPするだろう。
さて、運転手気分になった感覚は、さすがに新幹線よろしくオンザレール感覚とはいかないが、運動性能は非常にナチュラルなもの。ハンドリングも安定方向だが、足回りの味付けは少々固めなので、街中では見た目以上にキビキビと取り回すことができる。その分、大きめの段差を乗り越した時などは、少々突き上げ感があるのは否めないところだ。逆にフワフワしてクルマ酔いすることはなさそうだが、クルマの性格を考えればもう少しソフトな感じでもよかった気がする。
また、かなり左右非対称デザインは、身長161.5cmの私のポジションだと、右側のAピラー部の視認性はあまりよくない。ワインディングのコーナーはもちろん、天候によっては、交差点の右側のクルマが視認しにくいこともあったので、このあたりはクルマの形状をわかった上での予測運転が必要かもしれない。
場面によってはスライドドアが装着されている左側に重さを感じることがあった。しかし、日常は気にならない程度にバランスが保たれているので、心配は無用と言っていいだろう。さすがにフル乗車の場合、車重が1トンを超えることもあり、1300ccモデルでは若干出足の重さを感じるが、走り出してしまえば街中を中心とした日常シーンならば不足は感じない。ただし、高速道路をよく走るユーザーさんには1500ccの方がフレキシブルでオススメだ。
助手席を広々と使えるぶぶん、ラゲッジはやや狭くなる。もちろん、リヤシートをたためば高さも十分なラゲッジスペースが確保できる。
BEAMS 2NZ-FE VVT-i:排気量1300cc・最高出力64kW/6000rpm(87ps/6000rpm)直列4気筒DOHC16バルブエンジン
5.5JJ×14インチスチールホイール+樹脂フルキャップに175/70R14タイヤを装着

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