ホンダ レジェンド
エンジンをスタートさせると、まず最初に立つのが“フォオン!”と、まるでスポーツカーのような排気音。このことだけでも、新型レジェンドがタダモノではないな...と思わせられる。
だがドライブさせてみると、こと走りっぷりについては、洗練された高級サルーンのそれだ。街中などのスピード領域では引き締まってはいるものの重厚でスムースな乗り味だし、静粛性の高いタイヤを標準装着することもあり、低級なノイズ、振動も感じない。外の喧騒をシャットアウトした静粛性の高さも当然ながら確保されている。
いっぽうで山道へ持ち込むと、走りが一層、冴えてくる。といっても、軽量スポーツカーのようにシャープでヴィヴィッドな走りになる...ということではなく、1.7t級の大型サルーンとしては画期的な、しなやかな走りを体感させてくれる...といった風。ここで真価を発揮してくれるのが例のSH-AWDで、メーター内の表示を観察していると、4輪個々への駆動力配分を随時コントロールしているのだが、別にそのことを意識することなく、コーナーの曲率、坂の角度などに関わらず、常に安定的にクルマの挙動を管理してくれるのである。管理といっても自然なタッチなので、いかにも人工的なデバイスに支配されているような嫌な感じがないのもいい。
エンジンフィールが十分に頼もしいものなのはいうまでもないが、訊くとアクセルの制御が微妙に入っているそうで、発進時にクルマがポンと飛び出したりしないなど、新型レジェンドにエレガントな振るまいをもたらすことに、その制御が大いに貢献していることにも感心した。
内面をシッカッリと覆ったインナートリムはさすが高級車。見えないところにも妥協を許さぬ造り手のこだわりが感じられる。
J35A:排気量3500cc・最高出力221kW/6200rpm(300ps/6200rpm)V型6気筒SOHCエンジン
17インチ8Jアルミホイールに235/50R17 96Vタイヤを装着
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