スバル レガシィ 3.0R spec.B 6MT
ジェントルにドライブが楽しめる3000ccの水平対抗6気筒に待望の6MTを搭載
レポート=島崎七生人 写真=ZIPNIX(2004年11月18日)
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スバルのエンジニアには、非常に知的で静かに情熱を燃やすタイプの人が多い。現在レガシィ(を筆頭に多くの車種)の開発責任者である増田さんもそうで、物腰のやわらかなジェントルなかただが「我々の思いをお話したほうがいいと思いまして」と、個性的なことをおっしゃる。試乗会時のプレス向けの技術説明会でも、具体的な改良ポイントをクドクドと説明するのではなく、スバルが考える運転の楽しさについての“思い”を切々と語っておられた。
それによれば「操る楽しさやドライビングフィール」を存分に味わうためのクルマとして今回、6気筒モデルに6速MT車が追加されたのだという。走りに信頼を集めるレガシィだからこそ、これまでにも「6気筒になぜMTがないのか?」という声があったという。とはいえそれは数の上では決して多い訳ではなかったはずだが、スバルはその声に応えた形だ。いくらスバルとはいえ、今どきそんな“決断”は容易いはずもないが「力強いパワーを淀みなく使いきる楽しさ、ダイレクト感、忘れかけていたメカ感など魅力は多い」と、増田さんは、量産化を果たした今、サラッとそんな風にもいう。
で、実車の走りは、確かに胸のすく思いを実感できる仕上がりだった。3000ccの6気筒はATとの組み合わせでも余裕のある力強さが魅力だが、やはりマニュアルシフトで自分でギヤを選びながら走れば、走行感がよりリアルになるのがいい。無論、トルクの厚みに助けられシフトチェンジをあえて頻繁に行なわなくても走れてしまうが、やはり丁寧にシフト操作を行ない、エンジンフィールを楽しみながら走れば、手応えは大きい。6気筒はもともとなめらかで緻密な回転フィールが美点だったので、各段でエンジン性能を(増田さんが言うように)使いきるように走れば、ドライブがずっと楽しいものになる。
ステアリングフィールも過敏過ぎず、切ればスーッとクルマがコーナーのインを向く。あくまでジェントルで自然なのがいい。
なので、低速域でタテバネが路面の凹凸をもっといなすようになってくれるとなおいい。またシフトフィールもインプレッサWRXとは明らかに違えてあるのは十分に理解できるが、たとえばポルシェのそれのように、各ポジションにさらに“飲み込まれるような感じ”のほうが、このクルマにより似合うのではないか...とも思った。ジェントルな増田さんに、この声が届くといいのだが...。
3000ccの6気筒はATとの組み合わせでも余裕のある力強さが魅力だが、やはりマニュアルシフトで自分でギヤを選びながら走れば、走行感がよりリアルになるのがいい。
6速マニュアルシフト(MT)で自分でギヤを選びながら走れば、走行感がよりリアルになるのがいい。
EZ30:排気量3000cc・最高出力184kW/6600rpm(250ps/6600rpm)水平対抗6気筒DOHCエンジン

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