ボルボ V70 T-5 Sport
V70シリーズの頂点に位置づけられるモデル「T-5 Spor」の2005年モデル
レポート=島崎七生人 写真=ZIPNIX(2004年12月13日)
※コンテンツ内の写真画像をそれぞれクリックすると、拡大写真がご覧いただけます
前後してS60R/V70Rもレポートしているので少々ややこしいが、T-5 Sportとは、つまり、2005年型V70シリーズの頂点に位置づけられるモデルということである。
その根拠となるのが、まずエンジンにある。搭載するのは新たに260ps(250ps=旧型)/350Nm(330Nm=旧型)に性能向上を果たした、2400ccDUHC水冷直列5気筒可変バルブ付きのハイプレッシャーターボ。ちなみにこのユニットは排気量も従来は2318ccだったが、今回、2401ccへと拡大している。新型シリンダーヘッドを始め、大型ターボチャージャーの採用など、技術的にも変更点は数多い。組み合わせられるトランスミッションは、マニュアルモード付きのギヤトロニック5速ATとなっている。
さらに「FOUR-Cアクティブシャシー」の採用もポイントだ。これはモンローのダンパーにオーリンズが特許をもつ電子制御バルブを組み合わせ、ダンパー個々を1000分の10秒以下で連続可変的に特性制御し、あらゆる状況下で安定した走りを得よう...というもの。ドライビングモードは「ノーマル」「スポーツ」の2モードが選べ、さらにワゴンのV70では荷重も予め考慮した設定になっているともいう。撮影車にはオプション設定される18インチBBSアルミホイールと、235/40R18サイズの運動性能と居住性のバランス点が高いことで定評のピレリP ZERO ROSSOと、ステアリング機構にZF製サーボトロニックが組み込まれているクルマだった。
もちろん装備類も「標準でフル装備状態」(ボルボ)。詳細には書ききれないほどだが、オプションの「プレミアムソフトレザー・スポーツシート」(撮影車には装着)は、10mm厚のソフトフォーム層を組み合わせ、ヒタッとした風合いとしっかりと身体を支えてくれる好ましい形状が、他車では味わえないボルボならではの心地いい着座感覚を実現していた。
実際に走らせてみた印象を簡潔に表現すると、“手の内に収められる高性能車”といったところか。とくにこれまでのボルボの高性能車に較べ、高い動力性能がスムースに発揮されるのは期待値以上だった。また例のサスペンションシステムを用いた足まわりも、スポーツで試すとステアリングの反応など明らかにクイックになるなど、スポーツ心をくすぐってくれる。なお参考までに比較試乗した標準タイヤ状態(試乗車は225/45R17のピレリP6000を装着)のクルマも、適度な重さをもつステアリング、素直な挙動としなやかな乗り味など、このクルマの素性のよさを十分に感じさせてくれる仕上がりに思えた。
しなやかになめされたソフトな肌触りの「プレミアムソフトレザー・スポーツシート」が贅沢な空間を演出。(※オプション設定)
排気量2401cc・最高出力191kW/5500rpm(260ps/5500rpm)直列5気DOHC可変バルブ付きハイプレッシャーターボエンジン
18インチBBSアルミホイールに235/40R18タイヤを装着