屋外活動を楽しむ人に最適...とは、ボルボがいう、このXC70の商品特性のひとつ。事実215mmの余裕のあるロードクリアランスとAWDシステムによる走破性の高さは魅力だし、エステートのV70で定評のワゴンとしての使い勝手のよさは、今さら説明も不要なほどだ。つまり、いわゆるクロスオーバーカーだが、走りも機能もどちらも妥協のないクルマ...そんな風にいってもいい。
そのXC70の2005年型に切り替わった最新モデルをベースに、2005年3月31日までの期間限定で発売されたのが、この「XC70 2.5T NORDIC EDITION」だ。
ボルボファンなら命名からもおわかりのとおり、このモデルは通常のカタログモデルにさまざまな人気アイテムをプラスし、それでいて魅力的な価格設定がされたというモデル。装備面では、夜間のドライブにも明るく安心なバイキセノンヘッドランプを始め、フロントフォグランプ、ルーフスポイラー、ガラスサンルーフや、インテリアでは本革シート、フロントパワーシート、3スポークウッドステアリング、高性能オーディオ、ラゲッジカバーなどが装備される。以上単品で110万円以上相当のアイテムがプラスされながら、車両本体価格は通常の設定を1万円切った(!)577万円だから、XC70を狙っているユーザーには、事実上の大幅値下げといっていい。
また2005年モデルから外観も一部変更。前後にスキッドプレートが付く新形状のバンパーが採用されたほか、フロントグリルも大型化(内部の“マス目”が縦4列から3列に)、ルーフレールもブラッシュドアルミ化した。タイヤは変わらずにピレリ・スコーピオンSTRが標準とのことだが、今回の試乗車には雪上ということもあり、特別にミシュランX-ICEが装着されていた。
試乗のステージとなったのは北海道・旭川周辺。当日は幸運にも(!?)、ときおり吹く強風に雪が真横に流されるほどのなかでの、本気のスノードライブとなった。
が、そんななかでもXC70は、まるで何事も起こっていないかのように雪道を走ってくれた。とにかく、どんな路面や走行状況下でも乗り心地がしなやかでよいのは「これぞボルボ!」といえるXC70の魅力。さらに最新のデバイスでより緻密化されたAWDシステムは、ドライから雪道まで平然と走りきる性能を発揮してくれる。また2500ccのライトプレッシャーターボも、もっと排気量の大きなエンジンのようなゆとりとスムースさだから、走らせていてまったくストレスを感じない。
それと厚みのあるシートに身を委ね、いい意味で外界から隔離してくれる独特の包まれ感、居心地の室内空間は、やはり他車では味わえないこのクルマならではの味。大事な人や家族や愛犬と出かけるならこのクルマを選びたい...そんな風に思わせてくれる。