トヨタ ヴィッツ
ひと回り大きくなったコンパクトカーのスタンダード
レポート=桂伸一 写真=ZIPNIX(2005年4月4日)
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ひと目見ただけでは、どこが変わったの?という感想しか持てない2代目に生まれ変わった新型ヴィッツだが、実はボディサイズが拡大した。近くで見ると、なるほど初代に比べてひと回り”ぬっ”と大きくなった感じ。
実際の数値は全長3750mm(RSは3800mm)、全幅1695mm、全高1520mm、ホイールベース2460mm。初代に比べて110mm長く、35mm幅広く、20mm高い。ホイールベースは90mmも長くなり、文字どうりひと回り大きい。
コンパクトカーは小さいからこそ意味がある。しかしヴィッツは大型化された。何故か、初代ヴィッツは欧州(海外ではヤリス)でも飛ぶように売れた。日本車が、いやトヨタが得意とする質感の高さや、走行性能に優れ、耐久性も高く、燃費、環境性能も高く、お洒落なデザイン。とくれば実用本位な欧州のヒトたちが飛び付くのも当然だ。
身の丈にあったモノ選びをする文化である。日本のように背伸びをして大きいクルマ、高級なクルマ選びはしない。という点からもこのクラスは必要最小限の要望を満たす実用車として人気が高くライバルも多い。VWやオペル、ホンダ、日産と戦い、勝ち抜いてきたヴィッツの第2世代だけに期待値も高い。
ひと回りの大型化は、主に安全性の見地から。欧州でも特にドイツでは重要な問題で、驚きはこの国の18歳以上の成人の平均身長がいまだに伸び続けている点。男子の平均が183cm。女子が175cmで、しかも年間0.5mm〜1mm延びている!! 新型車がリリースされる毎に確実に大型化されるドイツ車の理由も解ろうかというものだ。
ヴィッツ(ヤリス)のサイズアップの理由は、乗員の”大型化”対応もだが、衝突安全に関わる衝撃吸収と、歩行者保護のための変形ボディ(歩行者を跳ねた場合にクルマ側の固い部分に衝突させない策)構造の両立。これが根幹にある。
大型の一体型バンパーからフードへと続く縦のラインを基調に力強さを強調したフロントビュー。ライトには大型の2灯式リフレクターを採用。エンブレムは「ネッツ(Nets)店」の「N」をモチーフとしたシンボルマークが装着される。
モノフォルムシルエットと弓なりのベルトラインがオシャレなシルエット。センターピラーはあえてブラックにする事でウインドウの一体感を伸びやかさを演出。
サイドからリヤの中央まで回りこませたショルダーラインがシックリくるデザインが個性的。ストップランプにLEDを採用したリアコンビネーションランプがスポーティだ。

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