ハリアー/クルーガー ハイブリット
プリウス同様のハイブリッドに、エスティマのモーター式4WDを組み合わせたハイブリッドSUV
レポート=島崎七生人 写真=ZIPNIX(2005年4月8日)
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初代プリウスで先鞭をつけて以来、量産ハイブリッド車の分野で世界中の自動車メーカーをリードしているトヨタ。そのトヨタが放つ最新式ハイブリッドシステムが、今度はSUVのハリアー/クルーガーに搭載されてデビューした。
新開発されたシステムは“ハイパワー「THS II」+E-Four”と呼ばれる。構成はV6の3300ccエンジンと高性能モーターの組み合わせに、後輪駆動用のモーターを追加した、3つのパワーユニットからなる。理解としては、プリウス同様のハイブリッドに、エスティマのモーター式4WDを組み合わせたものと思えばよい。
が、ハリアー/クルーガーのハイブリッドでは、高回転/高出力化したフロントモーターのトルクを大きく増幅させる“リダクションギヤ”を新たに採用した点が注目。システム全体で272ps(200kW)もの高出力を達成したのが今回のシステムの実情だが、その実現の裏には、モーターの高出力化(フロントモーター=123kW/333Nm、リヤモーター=50kW/130Nm)、高電圧化(可変電圧システムにより650Vまで昇圧。プリウスは500V)なども貢献。ニッケル水素バッテリーも性能を上げた上で小型化が図られ、2列目シート下にコンパクトに収まる。
走りは、文句なしの頼もしさ。発進時は(充電が十分ならば)モーターでスーッと動き出し、やがてエンジンが始動するが、その際にショックなどはまったく気づかないほど。そして試乗の責務としてアクセルを踏む右足に力を込めてみると、そこは山の中の上り坂だったにもかかわらず、クルマがグイグイと加速を始めた。誤解なきよう書いておけば“グイグイ”といっても加速は断続的に行われるのではなく、あくまで繋ぎ目なくスムース。しかしメーター内の出力計の針がトップの200kWに届こうとするような加速では、まるでハイパワーの大型サルーンのような力強さが感じられた。説明によれば、0→100km/hの加速データは7.3秒とのことだが、エンジンと2つのモーター、電力を総動員した状態のこのクルマの“動力性能”はケタ外れというほかない。
もちろん通常の走りはジェントル。この点では総じてクルーガーよりもハリアーのほうが、静粛性、サスペンションのしなやかさなどの点で上質感が肌に感じられ、より好ましく思えた。クルーガーは、動力性能は同じだが、ハリアーよりも実用重視といった風のクルマに仕上げられている。
外観の変更点は、バンパー、フォグランプ、グリル、リヤコンビネーションランプやエンブレム、そしてアルミホイールを専用意匠とし、先進性と高級感を強調している。
インテリアもセンターコンソールパネル、シフトパネルなどを専用意匠としている。パワーの入出力をキロワット表示するパワーメーターはクルーガーも共通。
高出力V6 3300ccのガソリンエンジンに、高性能フロントモーターにより“走る楽しみ”を追求した新開発のハイパワー「THS II」と「E-Four」の高出力型リヤモーターが組み合わされる。

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