フォード フィエスタST
フォードの生真面目さと走りの情熱がほど良くバランスしたスポーツモデル
レポート=石川芳雄 写真=ZIPNIX(2005年5月24日)
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フォードは生真面目な会社で、操縦安定性のまとめ方に関しては世界で常に高い評価を得ている。中でもイギリスとドイツに開発拠点を持つ欧州フォードが作るモンデオ、フォーカス、フィエスタといったワールドカー達の走りには定評があるが、フォード自体のキャラクターが実用車というところにあるため、プレミアムブランドばかりが持て囃される日本市場においては、今ひとつ人気が出ないというのが実情だった。
走りは良いけど存在感がちょっと地味。だったらスポーティーなイメージをもっと高めればいい。元来フォードはWRCでも活躍するようにモータースポーツ好きなんだし。
そんな声に応えて、最近フォードはST(スポーツ・テクノロジー)というホットバージョンを日本にも送り込んでいる。今回試乗したフィエスタSTもその中の一台だが、このクルマは市販向けの特殊車両開発部と、レースカーの開発を行なっていたフォードレーシングを統合したフォード・チームRSが開発した初めてのモデルでもある。
これまで日本で売られていたフィエスタは5ドアボディだったが、STは3ドアボディ。搭載されるエンジンも150ps、19.4kg-mという専用のパワースペックに仕上げられた2000ccの直列4気筒DOHC(標準車は1600cc)だ。ミッションは5速MT専用で、シャシももちろん専用チューニング。タイヤは195/45-16と205/40-17が設定されており、今回試乗したのは後者を履くコンペティションという仕様だった。
走りは痛快のひと言だ。まず、軽く剛性の高いボディにトルクバンドが広い強力なエンジンの組み合わせがいい。5MTもストロークを詰めた節度のある感触でサクサクとシフトが決まるし、エキゾーストサウンドもなかなかに魅力的だ。ハンドリングはクイックだが過敏過ぎず、コーナリング時の姿勢は常にフラットで、しかもリヤサスの接地性が抜群で安心感が高い。MTのみという事で導入台数は70台と少ないが、こういうモデルの良さが浸透すれば、日本でのフォードの人気ももう少し上がるはずだ。
「フィエスタST」は3ドアボディ、ダイナミックな走りを強調したエクステリアデザインはドライビング・エンスージアストの心を刺激するスポーティ感を演出している。
「フィエスタST」に搭載したのは、排気量2000cc・最高出力110kW/6000rpm(150ps/6000rpm)直列4気筒DOHCエンジン。フィエスタST専用にギアレシオを見直したデュラシフト5速トランスミッションが組み合わせられる。
タイヤは195/45-16と205/40-17が設定され、専用チューニングのピレリP Zero Neroタイヤを採用している。

フォード フィエスタSTの買取・査定( ガリバー)
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