ランドローバー ディスカバリー3
“コマンドポジション”と呼ばれる、ウエストラインが低く周囲の見晴らしのいい、ドライビングポジションはお馴染のものだ。またステアリングを握ってみると、リムの断面がちょうど“円グラフの25%分”のような形状なのも、ディスカバリーがずっと続けてきたことで、ステアリングホイールを握ると、今回の新型でもそれが踏襲されていることを発見する。
走りっぷりは、この点でもかなりレンジローバーに近い印象。とりわけオンロードでシフトレバーでDレンジを選び、アクセルを踏み込むと、きわめてなめらかにシズシズと走り出す気配は、レンジローバーそのものといっていいほどだ。搭載エンジンは4400ccのV8(DOHC)と4000ccのV6(SOHC)があり、試乗したのはV8だったが、アクセルを深く踏み込めば湧き出るようなトルクを存分に味わうことができるし、微妙なアクセルワークにもきちんと反応してくれ、低速でのフレキシブルさにも不満はまったくない。6速ATが組み合わせられ、100km/hは2250rpmほどだが、もちろん高速走行時の余裕は十分だし、乗り味もなめらかなままで十分に安定している。“船のような乗り味”など、もう過去の話。エアサスペンションに加え、タイヤはピレリ・スコーピオンZERO(225/60R18 112V)を装着していたが、現代のSUV向けのタイヤらしくオンロードでの騒音、乗り心地も問題ない。
さらにオフロードでは、相変わらず心強い走破性を披露してくれた。よく動いてくれる足、不快なキックバックの少なさなどはディスカバリーの美点。そして「テレインレスポンス」と呼ぶ、5つの走行状況に合わせて最適な駆動系のプログラムを選ぶ仕掛けにより、まったく危なげなく走りことができる。急坂を下るような場面での安心感はひとしおだ。
2列目と3列目のシートを床下に収納することで、フラットで広大なスペースが簡単に生み出せ、各座席が独立式であるため、さまざまな積載空間へと変化させることが可能。
HSEグレードはジャガー製のV8 4400cc DOHC 32バルブユニットを搭載。ランドローバーの量産車史上もっともパワフルな最高出力299psを発揮する。SE、Sグレードでは、215psを発揮するフォード製 V6 4000ccエンジンを搭載。
HSEグレードは、8J×18インチホイールに255/60のタイヤを履かせている。SE、Sグレードでは7Jx17インチホイールに235/70のタイヤが設定される。

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