レクサス IS/GS
ハードウェアのポテンシャルはライバル以上。マーケットに異変が起こるかも。
レポート=中村孝仁 写真=トヨタ自動車(2005年8月17日)
※コンテンツ内の写真画像をそれぞれクリックすると、拡大写真がご覧いただけます
レクサスに試乗してみた。ISとGSである。過去の話をすれば、ISはアルテッツァの生まれ変わりであり、GSはアリストの生まれ変わりだ。だとしたら、単純に390〜525万円と520〜630万円という価格帯は高いと考えるに違いない。しかし、それは間違いである。というのもこの2台、従来のアルテッツァなり、アリストとはそもそも次元が違う出来を誇る。褒め過ぎるのもなんだけど、そう思わせるだけのハードウェアを持っていた。
今回の試乗はとりあえず最終のプロトタイプ。したがってナンバーがないために、レクサスの生まれ故郷とも言える、北海道士別のテストコースという限定された場所で行った。そこで感じたレクサスは、少なくとも僕の想像以上であったことは確か。特に感心したのが、新しい直噴システムを持った3500ccV6エンジンを搭載したIS350とGS350の素晴らしさである。試乗当時このクルマのパフォーマンスはわからなかったが、その後発表されたデータでは、ISが318ps、GSで315psと、3500ccV6ユニットとしてはライバルを明らかに凌駕するパフォーマンスを持っていることが判明した。士別は最高速度がドライバーにもわかるようにストレートで電光掲示されるが、そこで得た最高速はGSで実に253km/hに達したのである。その時の直進安定性やコントロール性は文句なし。ハンドリング路に出て体感したサスペンションの印象は、きっちりストロークさせ、それがしなやかさを生み出しながら、しかもほとんどバンプラバーを叩くほどの強烈な振幅に対しても、一発で収束させる素晴らしい乗り味を示してくれた。国産他社のモデルは相手にしてないとレクサスは言い切る。相手はズバリ、メルセデス、BMW、そしてアウディだ。そのハードウェアの出来、そして質感などでは、ライバルを超えたといっても過言ではない。問題はブランド力。ことによるとプレミアム市場には異変が起きるかもしれない。
エクステリアは、アルテッツァの趣を継承しつつもシャープさを増した新鮮なデザイン。プレミアムカーとしての上質さを加えられ、精緻なパネル類つくりや触れるもの一つひとつにもこだわっている。
ISに搭載されるのは、2GR-FSE:排気量3500cc・最高出力234kW/6400rpm(318ps/6400rpm)V型6気筒DOHCエンジン
レクサスのフラッグシップモデルとなるGS。インテリアはシンプルなエレガントさにこだわって、1枚物の天然木を使用したパネルなど、プレミアムカーとしての上質さを実現した。

|