フィアット パンダ4x4
小振りなボディサイズは実に軽快、普段履きのシューズのようにカジュアルな一台
レポート=島崎七生人 写真=ZIPNIX(2005年10月31日)
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フィアット・パンダというと、未だに四角いボディのあの初代モデルが思い浮かぶ人が多いだろう。クラシック・ミニほどではないにしろ、簡素で合理的な造りが他車にはないチャーミングなポイントで、だからこそ長い間、多くのファンに親しまれたのだろう。
一方で現代のパンダもまた、なかなか味のあるモデルである。昨年7月に日本市場にお目見えしたばかりだから、まだ新鮮なクルマの部類。だが、デビュー当初「なんだか日本の小型多用途車のよう」と思えたスタイルも(個人的には)最近ジンワリと個性的に感じるようになってきたし、同時にパンダという車名を引き継いだことの違和感も薄れて感じるようになってきた。
そんな新型パンダにも、4×4が加わった。“にも”と書いたのは、いうまでもなく初代パンダにも4×4は用意されていたため。 まず目に止まるのはFFモデルとのルックスの差だ。車高が65mm上げられ、14インチタイヤを履く4×4の外観は、Ff以上にお洒落で決まっている。控えめだがホイールアーチに樹脂のエクステンションがつき、サイドモールもより幅広で、前後バンパーのデザインも専用となっている。ボディカラーは、FFに設定される11色のうちから6色が選ばれて設定される。
インテリアは2トーンのシート柄などが専用。そして左ハンドルであること、5速MT仕様であることなども4×4のポイントだ。エンジンはFF車と同じ1200ccを搭載し、4WDシステムには合理的なビスカスカップリング方式が採用されている。
何はともあれ走らせてみると、これが実に軽快なのである。やや高めのアイポイントはまるで自分で歩いて散歩をしているような感覚なので、まずこれが気持ちいい。そして小振りなボディサイズのため、身軽な挙動であることも楽しさのひとつ。
マニュアルながら、クラッチやシフトの操作感もスムース。ボディのコンパクトさは、日本で乗る左ハンドル車の不利さをほとんど感じさせない。
そしてFF車より幾分かトルク感を重視したギヤ比により、軽快さより力強さを重視したことで、実用領域で活き活きとした走りっぷりを披露してくれる。エンジン音が高まったときの騒音レベルがやや高めなこと、高速道路の長い坂道などでのパワー感はそこそこであること...などは事実だが、普段履きのシューズのようにカジュアルに乗れ、そして楽しい、愛すべきコンパクトカーといえる。
コンパクトなラインの独特なコンビネーションランプが特徴的。プロテクタータイプの専用バンパー、フェンダーアーチ一体型のサイドプロテクター、力強さを増したリアエンドは4WDとしての個性を表現。
インパネには、ドライビングに関するさまざまな情報を表示するトリップコンピューター付デジタルディスプレイを標準装備。視認性に優れた位置にセットされたメーター類や5速MTのシフトはしっくりとフィットするポジションに配置。
レッドとグレー、そしてイエローとグレーの2種類が用意された、色鮮やかなファブリックと斬新なマテリアル。多彩なアレンジを可能とする5:5分割可倒式リアシート。ラッゲッジスペース最大860リットルを確保。

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